1. 自社の電力消費量を知っていますか?
今年の夏は、過去100年間で、
最も暑い夏(秋?)になっているらしい。
東京はもちろん、私の住んでいる広島でも、
昨年より、5度近く気温が高い。
昨年はお盆が過ぎてからは、
ずいぶん涼しくなった印象であった。
しかし、今年はお盆以降も気温が下がらず、
まさにエンドレスサマーの様相を呈している。
道路や建物がコンクリート構造物の塊である大都会では、
昼間に蓄熱されて、夜放熱するので、日没後も気温が下がらない。
今年は、スーパー、コンビニ、飲食店などでは
エアコンがフル回転している。
そのため、空調関係の設備業者はどこも大忙しらしい。
これまで年季の入ったエアコンを騙し騙し使っていたところは、
今年の暑さでエアコンが効かないため、
古いエアコンを更新するところが多かった。
2年前は、ガソリンの高騰でエネルギー危機を感じたけれど、
今年は電気代の請求が恐ろしい。
事業計画でエネルギーコストを計上している企業は、
予想外の電力消費で困っていることだろう。
これからの時代は、従来型の企業会計で、
水道光熱費としてまとめた金額を記録していただけでは、
コストの予測ができないだけでなく、
省エネルギーへの取り組みができない。
電気代を見るのではなく、
電力消費量(kwh)×電力単価=電気代
として、活動量と単価の両方を見ていかなければならない。
あなたの会社の電力消費量が昨年と比較して
どれだけ増えたか知っていますか?
<By 森下兼年>
[事務局からのお知らせ]
この連載では、広島市の環境コンサルタント森下兼年氏が
省エネ法や食品リサイクル法、温暖化対策に関する情報を発信します。
連載スケジュール(予定)
2. 改正省エネ法が施行されました
3. 省エネ法で何をしなければならないのか
4.省エネ法対応で利益を出す方法
5.目標設定の考え方(原単位を削減する)
6.スーパーマーケットの省エネ手法(運用改善)
7.スーパーマーケットの省エネ手法(設備更新)
8.CO2を売買する話
9.食品リサイクル法への対応
10.食品売り場から環境問題を考える
11.初期投資なしに省エネを実現する方法
12.環境管理システムについて
今後の連載、お楽しみください。