水道代を安くする
水道代の料金体系を知っていますか?
水道料金は特殊な料金計算を行っており、
使えば使うほど単価が高くなる。
下図は広島市の水道料金の計算方法である。
通常の商売だと、大量仕入れで単価が安くなるのが普通である。
しかし、水は限られた資源であるから、
大量に使う人を制限する仕組みになっている。
公共料金の計算方法は、
それぞれに携帯電話のような複雑な料金体系になっているので、
注意が必要である。
節約が、そのままコスト削減にはならないこともある。
では、水道料金はどのようになっているのか。
水道料金は20㎥(=2万リットル)までは5円/千リットルである。
これはとても安い。
しかし、それ以上になると単価が級数的に高くなっていく。
その上、業務用は家事用より高い。
一人か二人の少人数世帯の場合は、
一カ月に20㎥以上使わないので、ほとんど節約する意味がない。
1㎥節約しても5円しか安くならない。
しかし、業務用で400㎥以上使う場合は、
1㎥あたり316円なので、節約すると大きなコスト削減になる。
一般の水洗トイレで大で水を1回22リットル使う。
音を消すための水洗を含めて、
一度に3回平均流すとした場合、66リットル
トイレを一日100人が利用すれば、
6600リットル=6.6㎥であるから、
金額にして一日に2,085円、一カ月で62,568円になる。
これを1回に5リットルしか使わない最新式のトイレに変更し、
擬音装置を設置すれば、
単純に計算して、一日500リットル、一カ月で4,740円になる。
実に1年間に70万円近くのコスト削減になる。
一方、水道料金には下水の料金も加算される。
これは通常、上水を利用した水の量と同じだけ
下水に流すという理論で計算される。
しかし実際には、
空調のクーリングタワーや散水などで下水以外に消えていく水もある。
これを正確に把握すれば、料金の割引を受けることができる。
一度、水道料金の伝票を詳しくチェックすることをお勧めする。
<By 森下兼年>