「見える化」で節電とコスト削減に取り組もう!
先日、独立行政法人中小企業基盤整備機構による
「省エネルギー計測監視等推進事業」の公募説明会が開催された。
電気やガスなどのエネルギー消費量を、自動で計測できる計測監視装置を設置して、
エネルギー技術の導入可能性を調査する事業者に対して、
国が1/2の補助金を出すというもの。
助成金は100万から最大で3000万まで。
エネルギーの「見える化」の推進が目的である。
今年度で3年目。
申請資格は中小企業に限定されている。
この補助事業の締切は5月末まで。
ご興味のある方は独立行政法人中小企業基盤整備機構の下記URLまで。
http://www.smrj.go.jp/keiei/kankyo/059004.html
さて一般的に、スーパーマーケットでは毎月100万円以上の電気代を支払っている。
もし、10%の電気代を削減できるとすれば、年間で120万円以上の経費が節約できる。
そんなことは可能だろうか?
さらに今、東京電力の管内では、節電が最重要テーマになっている。
節電といっても、むやみに電気を消すだけではなく、政府から目標を与えられている。
それは15%の節電である。
こんなことが可能だろうか?
ダイエットの基本が、体重計に乗って日々の数値を把握することであるように、
省エネの基本も、計測して時間ごとの使用量を把握することが重要である。
見えないエネルギーを「見える化」することが、省エネへの動機づけに不可欠である。
実際のところ、電力消費の実態を把握しない限り、どこまで節電できるかわからない。
その可能性を調査し、無理のない「がまんしない省エネ」に取り組む必要がある。
商売であるから、お客様に気づかれないで節電する方法を考えたい。
しかし、スーパーマーケットでは、
本部が気にしているほど、お店では省エネに注意していない。
それは、売上の評価基準が数値化されているのに対し、省エネの評価がわかりにくいためだ。
省エネを数値化して評価することが「見える化」である。
今、さまざまな「見える化」のための機器やシステムが登場している。
私の会社でも「グリモニ」というモバイルスマートメーターを開発している。
これは電力計測機から、無線LANで「iPad]にリアルタイムの電力消費量を表示するシステムである。
電力の使いすぎを注意する警報機能を備え、お店での省エネ施策を促す。
5月11日から「エコオフィス/エコ 工場EXPO」が東京・国際展示場(ビッグサイト)で開催される。
省エネに関する最新情報、「見える化」システムに興味のある方はぜひ、来場を。
<By 森下兼年>