[第12回] きれいな売り場、きれいなPOP (最終回)
手書きPOPセミナー
中山政男
最近、手書きPOPのセミナーが増えてきています。
「POPとは何か」から、
「どこに手書きを加えると効果的か」といった
具体的なことまでを指導しているんです。また、印刷する手間とコストを考えると、
手書きでも十分なときがある。
特に、急きょ、短時間で売らなければならない商品があったとき、
そのPOPは、手書きで対応できるようにしたほうがいいわけです。だけど、POPの原則があるよと、伝えているんです。
レイアウトのとり方は手書きでも、パソコン制作でも同じです。POPに品がなくなっては、商品にも影響します。
この写真を見てください。
結城義晴
きれいですね。
<お客の足を向けさせる工夫がある商品陳列>
中山
POPの取りつけ方、取りつけ器具にも工夫が要ります。
その工夫でそれぞれの売り場に統一感がでて、きれいになるんです。
商品がよく映えてきます。商品をきれいに陳列したとき、
自然とPOPもきちんとつけ直すようになります。
売り場をよくしようという気持ちになってくるはずなんです。
色使いやレイアウトといった紙面だけではなく、
汚れたPOPを作り直すこと、取り付けの乱れを直すことなども、
きれいな売り場にするには必須です。
結城
全体に統一されていて、とてもよいですね。
<商品、POP共にきちんと気を配っていて、清潔感のある売り場>
まずは売り場・商品をちゃんとせよ
スタッフ
現状を変えるにはどうすればよいのでしょう。
何から取り組めばよいのでしょう。
中山
まず、一番やってほしいのは、
ショーカードやプライスカードのタイトルの整理でしょうね。タイトルを全部書き出して、整理し、タイトルの意味づけをしたうえで、
4~5つに絞り込むことでしょうね。
結城
わが社のプロモーションの考え方を整理することですね。
さっきも言ったように、あれだけの品目扱っていながら、
店舗面積7000坪のウォルマートだって、
「エブリデイ・ロープライス」と「ロールバック」の2つしかない。
2つにしろと言うわけではないですが、整理することは必要ですね。
中山
POPを真剣に考えてほしいですね。
売り場があって、商品があって、POPがある。
また、POPにどれぐらいの費用がかかっているかってことも、
スタッフひとりひとりが、考えてみる必要もありますね。
POPの棚卸です。POPはお客様が見て、買物を判断するものです。
お客様の立場に立って作らなければいけません。
POPが店の顔だと考えると、現状は、
ちょっと恥ずかしくなることにも気づくはずです。POP本来の役割を、もう一度考えて
全体を見直してみること、ぜひすすめたいですね。
結城
POP制作の経費を勘案してPOPを楽しく作りましょう、ということですね。
ありがとうございました。
<手馴れた文字、まとめ方にあたたかみを感じさせる、黒板POP>
(了)