連載にあたって
連載にあたって
POP診断で全国各地のスーパーマーケットを訪問して長くなるが、
近頃、POPを見ていて胸やけのような症状が続く。
ふと思いだしたのは、以前、月刊『食品商業』(商業界刊)で
結城社長が書いた「POPが危ない!チラシがやばい!」と題した企画ページの内容だった。
深刻な不況という背景の違いはあるにせよ、
何とか意見交換をとの思いから結城社長をお訪ねした。
POPは誰のものなのか、説明文は、レイアウトは・・・など
話合っているうちに溜飲が下がるのを感じられたのはうれしかった。
「POPは物言わぬセールスマン」とするためには、
説得力がある文章を、分かりやすいレイアウトにまとめることではないだろうか。
それが自己主張しすぎて、うるさくなってしまっているのが増えてきている。
悪い取り付け例
POP広告は、言うまでもなく、作り手の自己満足であってはならない。
お客の立場に立って作らなければならない。
買い物中、よく見なければ分からない文字、文章に
少々いらいらするのは私だけではないだろう。
レイアウトもよく、上品にまとめられていた店さえも変わっていくのを
見るととても残念だ。
売れない時期に迷いがあるのは当然だろう
が、もう一度落着いて原点に立ち戻ってみてはどうだろう。
各企業の販促責任者からも、担当者がPOP制作に時間をかけすぎて困っているとの話をよく聞くようになった。
POP診断後に、多色使いやベタ塗りの枚数の多さ、それに制作時間をプラスすると、商品売価に対しPOPのコストのほうがかかっている。
その現状を指摘すると、非常に驚かれることも多い。
特に現在の売り上げ状況では再考の必要、大いに有りだ。
POP広告ひと筋!
なんとかしなければ・・・。
例証しながら、私なりに改善点を考えていきたい。
<by中山政男>