「流通革命は何を革命したか」208年5月研究会報告後編
2009年02月09日(月曜日)
〔2〕「スーパーマーケットの競争力研究」
品川昭氏(品川エコ・エコノミー研究所)
第2講「流通革命」は何を革命したか。
講義では、下記の文献から流通革命論の系譜が紹介されました。
林周二氏「流通革命」⇒佐藤氏「流通産業革命」⇒上野光平氏「流通産業革命論」批判
ただし、多くの革命論が、
大手商社のもと、卸・メーカー主導型流通システムからの脱却を訴えたものであり、
いまだ道半ばにあるというのが、品川氏の見解でした。
こうした中、現行、
「メーカー」「ロジスティク」「チェーン」がタッグを組むケースが見られるようになり、
幾分かの効率化の端緒は出てきたとの意見も出ました。
また、荒井伸也氏も流通革命論のようなものを語っていますが、
荒井氏の場合、食品スーパーが革命として、突き崩したのは、
メーカー・卸主導による価格形成ではなく、
小規模店による地域支配、結果として、
一方的・硬直的価格であるということ、
といったユニークな指摘も参加者の中から出ました。
<6月の報告に続く>