杉山先生からヒロロ様のコメントへのお返事
4月26日の記事、「スーパーマーケットの競争力強化の視点 vol.42」に
ヒロロ様からコメントが投稿されました。
それに対し、杉山先生からご返事をいただきました。
ヒロロ様のコメントと合わせて、是非ご覧ください。
<事務局>
◆ヒロロ様からのコメント 2010 年7月4日(日曜日)
休日に職場で噂に聞いていた杉山先生のブログを覗いてみました。
一気にこれまでの連載を読みました。
自分の経験不足もあり、理解の難しい話もありましたが、何となくスーパーマーケットを運営する上で考えるべき視点が分かるような気がして大変勉強になりました。
意識改革で、多くの人々は自分の意識ではなく他人の意識を変えたがっている話や、欧米ではお客様は神様ではなく王様にたとえられる話、スーパーマーケットのマーケティングの考察など大変参考になりました。
2月のご自身への痛烈な反省は自分も考えられました。
ご指摘のように多くのスーパーマーケットの本部の担当者や専門誌の関係者は、一般的な普通の家庭とは異なる環境にいると思います。
私自身もしかりです。
それでも、ごく普通の家庭の身近な幸せに貢献する仕事を考えるのスーパーマーケットに関わる自分の役割と、思いを新たにいたしました。
次回のブログの更新を楽しみにしております。
◆杉山先生からのお返事
ヒロロさん
コメントありがとうございます。
2009/4/8 スーパーマーケットの競争力強化の視点vol.5
意識改革に関する試験に興味を持たれた由、うれしく思います。
このブログでも、度々述べたように、企業文化の性向はスーパーマーケット企業のこれからのマーケティングの成否に決定的な影響をもたらします。その企業文化をつくり上げるためには、意識改革を必要とする組織が多かったのですが、私の力ではうまくいかない場合が多過ぎ、恨みを述べたわけです。
私自身、親、学校の先生、先輩、上司等々から説教されて“意識を変えてきた”と思えることは正直、あまりありませんでした。
普通の人間の意識を変えることの難しさは、知っているつもりです。
しかし、企業文化は必要に応じ変えないと企業の存続をあやうくするケースもあり得ます。腰を据えて取り組まざるを得ない課題です。
2009/6/8 スーパーマーケットの競争力強化の視点vol.12
神様と王様の違いは宗教の観点から生じた用語の違いで、同じ発想に基づくものと思います。
キリスト教では、神は人間を愛し、その上にあって間違いをしないという信仰があるのでお客さまを神に例えるわけにはいかないのでしょう。
王様は、すぐれた人物でもわがままで気まぐれな一面をもっているでしょう。神様とは違うところを含んだユーモラスな表現とも言えるでしょう。
王様の要求は無視することできませんが、しかし全部に応えることもできません。
マーケティングにおいては、その識別が大事で、それぞれの対策が必要になります。
何より、王様は何かを手に入れてもそれに満足することはなく、更なる物を求めていくことを知ることが肝要です。
2010/2/15 スーパーマーケットの競争力強化の視点vol.33
食生活の実態を何一つ知らなかったことに気がついた時は、本当にショックでした。
その後、スーパーマーケットのマーケティングをどう進めるべきかを考え続けております。
「食生活の向上に貢献する」というキーコンセプトは変わりません。
もともとマーケティングは、試行錯誤的なアプローチによって問題解決策を設定し、実施しつつ改善していく経営技法です。
市場の実態(食生活)の理論的究明はできないまま、食生活の段階的向上に役立つ方法の“入り口”を何とか探り当てられないかと思案中です。
それらしき素案をブログに訳することができましたら、また、コメントをお願いします。