スーパーマーケットのマーケティング Vol.32
32. 新プロセスモデルの目標設定
次は目標設定の段階に進もう。目標はプロセスモデルの始めのプロセスに設定すべきはうすうすながら、分かっているとする。しかし、どんな目標にしたらよいのか全く分からない。だから試行錯誤なのだ。
試行錯誤とは仮説を立て、実施し、結果をみて、仮説をつくり直すというフィードバックを繰り返して、正しい(効果的な)やり方を見つけ出すことである。
したがって、まず仮説を立て、実施しなくては始まらない。しかし、仮説の作り方も分らない、というのが現状であろう。
■仮説の作り方
そこで、1つの仮説の作り方を紹介してみよう。
この作り方が有効なのか否なのかは分からない。ましてベストなのか他にもっといい方法があるのかは分からない。ともあれ、ゴーサインを出すためにつくるのだ。
さて、このプロジェクトのコンセプトはコモディティ商品以外にもライフスタイル商品を加えてカスタマイゼーションを進めることである。
ライフスタイル商品の選定は、おいしさに焦点をおけということだ。一口においしいと言っても、おいしさにも色々ある。コモディティ商品だっておいしい。おいしくなくてはコモディティ商品にもならない。と言ったような思考のグルグルまわりで行き詰る。
■「おいしさ」のパターン
このような場合は、逆の発想が役立つことがある。コモディティ商品以外の商品でおいしそうな商品をリストアップし、その商品をおいしいと思うパターンを書き出せばよい。
・ 「納豆ならこれに限る」というパターンのおいしさ。
・ 久しぶりに食べるおいしさ。
・ メニューの味付けのおいしさ。
・ メニューの具としてのおいしさ。
・ シーズンの走りのおいしさ。
・ 旬のおいしさ。
・ 晩期のおいしさ。
・ 弁当のおいしさ。 などなど
以上の作業が終われば、どんなパターンを試せばよいかを相談して商品リストを作成し、プロセスモデルにのせる。
続きます