Jun3週/気温の高さは晴れ間の多さ 4週/太平洋高気圧強まる
この1週間、新たに梅雨入りが発表された地方はない。
北陸・東北南部・東北北部では
梅雨入り発表まで、もう1週間近くかかりそう。
先週(9日)は沖縄地方で、1951年の統計開始以来
最も早い梅雨明けとなったように、
太平洋高気圧の勢力は南の方で順調に勢力を強めているが、
北からの寒気もしっかりしていることをうかがわせる。
強い勢力に挟まれた本州付近は、
対流活動が非常に活発なため、
梅雨明けまでの向こう約1か月間、
大雨リスクの高い状態が続く。
【6月第3週(6/13~6/19)のお天気予測と販促ポイント】
太平洋高気圧の順調な強まりの影響を強く受けて、
西日本(近畿以西)の気温は平年並みかやや高め。
関東は平年並み、北日本はこの時期としては
やや強めの寒気が上空に流れ込む影響で、
平年並みかやや低め、というのがベース。
実際にはそれに加えて、日差しがあれば気温が更に上がり、
日差しがなければ気温上昇が抑制される。
この1週間、週半ばを中心に全国的に晴れ間が多く、
東北地方ではほぼ1週間晴れ間が多い。
総合的に勘案すると、全般に気温は平年よりやや高く、
特に梅雨明けした沖縄では高い状態が続く。
北日本では寒気の影響で、朝晩は少しひんやりした陽気。
本来であれば北陸・東北地方でもそろそろ梅雨入りの声が聞かれ、
関東などを中心に梅雨寒の天候になりやすい時期だが、
まだ本格的な梅雨空が続く状態ではない。
気温が高めであるだけでなく、湿度も非常に高いため、
引き続きアイスクリームや飲料系、
日用品では殺虫剤やUVケア対策商品の売上が好調。
もちろん、節電対策グッズも好調。
時期的に家庭やオフィスで、
冷房稼働時間が徐々に長くなっている頃。
節電対策グッズも、ピークの始まりにさしかかっている。
【6月第4週(6/20~6/26)のお天気予測とMDポイント】
前週に比べてさらに太平洋高気圧が勢力を強める予想。
もちろん、まだ梅雨明けとはいかないが、
西日本を中心に真夏のような天候となる日もありそう。
北陸・東北地方でもそろそろ梅雨入りを迎えると予想されるが、
梅雨に入った途端、大雨・集中豪雨に注意が必要。
特に日本海側では2000年代以降、
しばしば梅雨末期の集中豪雨で甚大な被害が発生している。
改めて災害時対応マニュアルの確認を。
引き続き夏物・盛夏物が順調な売上の伸びを示すとみられるが、
湿度が一層高まり、蒸し蒸し度も高い状態が継続する。
ビール類や、衣料品であれば通気性をアピールした
アイテムなどが売れ筋。
ただし、ここ数週間の天気予報が
なかなか当たらないと感じているように、
この時期、梅雨前線のちょっとした位置のずれによって、
天気が大きく変化するため、
予報が非常に難しくなっており、予報精度が低い。
万が一、それほど高温傾向にならなかった場合も想定して、
臨機応変に対応(売り場やメニュー提案など)
できるようにしておいていただきたい。
<By 常盤勝美>