Jun.4週/南から湿った空気 5週~Jul.1週/気温高めが続く
北陸地方で先週木曜日(6/16)に梅雨入り発表されたが、
これは完全に気象庁の勇み足。
その後の晴天を考えれば、
まだ梅雨に入っていないと考えるのが自然で、
9月1日頃に行われる気象庁による後日解析の結果、
統計的な記録として残る梅雨入り日は、
もう少し後の日付に修正される見通し。
また、東北地方でも梅雨入りが平年に比べて
1週間程度遅れているが、この先直近の予報をみると、
6/21に梅雨入り発表される可能性が極めて高い。
と同時に、奄美の梅雨明けもカウントダウンに入った感じ。
【6月第3週(6/20~6/26)のお天気予測と販促ポイント】
太平洋高気圧の間接的な勢力が北日本にまで及んでおり、
全国的に気温が平年より高い日が多い。
特に週前半は東北・北海道で季節はずれの暑さとなりそう。
内陸部を中心に最高気温が30℃を超えるところも。
ただし、天気に関しては、南西諸島と北海道を除いて、
各地とも曇や雨のすっきりしない天気が続く。
関東以西だけでなく、東北地方でもじめじめ蒸し蒸しした
陽気の日が多くなるため、
食感のツルンとしたものあるいは冷たい食感のもの、
あまりもっちりしていないものが味覚的に好まれる。
食料品以外では、麻素材を使った衣料品や
籐家具・すだれなどが販売のピークとなる頃。
例年であれば、
梅雨の第二ステージは東日本中心に気温が平年より低めで、
中華やパン、パスタ類が売れる時期なので、
例年とは異なる売れ筋に注意。
【6月第5週~7月第1週(6/27~7/3)のお天気予測とMDポイント】
前週に比べて状況に大きな変化はなく、
引き続き気温は平年より高めの予想。
ただし前週は北日本中心に高かったのに対して、
当週は西日本中心に気温は平年より高め。
そろそろ梅雨の第三ステージ。
梅雨前線が日本列島の真上に停滞することが多くなり、
大雨の頻度が一層増えるが、晴れ間の見られる日は、
気温が30℃を超える真夏の暑さとなることも。
ただし、同じような気候が続くと
売り場がマンネリ化しやすいため、
魅力を維持できるような売り場での工夫が必要。
アパレル業界では、7月に入ると早くも夏物クリアランスが始まるが、
食料品に関してはまだ早い段階から
価格訴求に走らなくても良い商品が多い。
価格感応度の高低をしっかり分析し、
特売しなくても、気象条件次第で
十分な売上がとれそうな商品は、
不必要な値引きに走らないように注意したい。
<By 常盤勝美>