Jun.5週~Jul.1週/熱帯の空気 2週/梅雨前線の活動弱い
6/21に東北地方(南部/北部)での梅雨入りが発表されました。
また、6/9の沖縄地方に続いて、
6/22は奄美地方でも梅雨明けの発表がありました。
今年の梅雨入りの総括を行うと、
平年並みだったのは九州北部のみで、
それ以外の地方は大幅に早いか遅いかの
どちらかだったようです。
梅雨入りの日付が平年日から大幅にずれている年は
梅雨明けの日付も平年日から大幅にずれやすい傾向があるので、
南西諸島以外の地方でも、梅雨明けの平年日からの
大幅なずれに注意してください。
【6月第5週~7月第1週(6/27~7/3)のお天気予測と販促ポイント】
一般に天気図上で台風と太平洋高気圧が
近い位置に同居すると、
相乗効果で両方の勢力が強まることが多い。
今回の場合は、週前半、黄海~中国大陸に達する見込みの
台風5号が、太平洋高気圧の勢力を一層強める働きをする。
週の初めは台風の北側に位置して北寄りの風が吹き、
気温が低めの北日本でも、週半ば以降は気温が高めとなる。
早い段階から位置的に台風より南になる関東以西の地方でも、
週初めから気温は全般に高めとなる。
台風は幸い、日本列島にはそれほど接近しなかったため、
直接的な大雨や暴風の影響は比較的小さくて済みそう。
台風によってオホーツク海高気圧が一掃されてしまったため、
週後半は日本列島付近で梅雨前線の活動が弱まる。
前週は東北の日本海側を中心に大雨・集中豪雨となったが、
この期間、まとまった雨となるところは少ないと予想される。
台風がもたらした熱帯の空気に覆われるため、
気温湿度ともにかなり高く、非常に蒸し暑い陽気となりそう。
チルド飲料やアイスクリーム、涼味全般等が
真夏ピーク期並みの売上となる可能性は十分にある。
※極めて低いが、週末、関東以西の地域で梅雨明けの可能性がある。
ちなみに関東甲信で最も早い梅雨明けは、2001年7月1日。
【7月第2週(7/4~7/10)のお天気予測とMDポイント】
前週のうちに梅雨明けが発表されているかいなかで
状況は大きく変わるのをまず承知おきいただきたいが、
基本的にしばらくは梅雨前線の活動が弱い状態が続く。
広く太平洋高気圧に覆われるが、太平洋高気圧の中心軸の位置が
例年に比べてやや北寄りにシフトする傾向が見られ、
晴れる割にはカラリとした暑さになると予想される。
気温予想はほぼ平年並み。
盛夏物・真夏商品が引き続き好調を期待したいところだが、
それほどの極端な蒸し暑さではないため、
比較的穏やかな商品の動きとなる見込み。
スタミナ系のうなぎや焼肉も動きはみられるが、
それほど活発ではなさそう。
もし7月の早い段階で梅雨明けのタイミングを逃してしまうと、
7月後半は太平洋高気圧が一旦息切れを起こす(勢力を後退させる)
可能性があるため、梅雨明けが7月末にずれ込むことも
考えられるので注意が必要。
<By 常盤勝美>