Sep.4週/台風15号接近 5週/台風が秋の空気をもたらす
【9月第3週(9/19~9/25)のお天気予測と販促ポイント】
今年は台風の当たり年。
昨年の台風は1年を通して14個しか発生しなかった。
1951年の台風統計観測開始以来、最も少ない発生数だった。
しかし、今年は9月中旬の段階で、16号まで発生している。
また、今年は台風がすでに2個上陸(ともに四国)しており、
平年の上陸個数に達しているが、
15号が3回目の日本列島上陸を伺っている。
南西諸島付近にいたときは非常に動きが遅かった台風も、
日本列島に接近するに連れ、スピードが早まる。
週の後半に日本列島を縦断する可能性あり。
今回の台風、勢力自体はそれほど強くないが、
発生当初の移動速度が遅かったことと、秋雨前線との複合作用で、
日本列島の広い範囲で大雨に注意が必要。
先日の台風12号などによる大雨で、
数々のせき止め湖ができてしまっている紀伊半島南部で、
またかなりの大雨が予想される。
せき止め湖の決壊と新たな土砂崩れ等の発生の危険が
非常に高まっている。
台風がもたらす熱帯の空気に覆われる関東以西の地方は
気温が平年より高く、特に最低気温が平年よりかなり高い状態が続く。
一方で、北日本方面は、順調に上空の寒気がやってくる季節になった。
週初めから、朝晩中心にかなりひんやりした陽気となる。
道北・道央の平野部でも、朝晩の気温は10℃を割り込みそう。
おでんだけでなく、鍋物食材(練揚物、長ネギ、白菜など)も売上を伸ばす。
秋冬物に関する本格的なスイッチが押された。
寒気の南下によって、秋雨前線もゆっくり南下する。
東北地方では、週前半から涼しい空気に覆われて、
やはり秋冬物のスイッチが押される。
関東以西は、台風が過ぎ去った後、
秋雨前線の北側に入るため、
今週いっぱいは気温が高めの可能性が高い。
味覚の中心はまだ焼き肉やうなぎ、
さっぱり系の生野菜サラダなどである。
今年の場合、8月20日前後に一旦爽やかな陽気となり、
体の機能が秋用に切り替わったため、
昨今の残暑は非常に厳しく感じる。
【9月第5週~10月第1週(9/26~10/2)のお天気予測とMDポイント】
台風が日本列島付近に接近した後は、
上空大気の流れを大きくかき乱すため、
その後の予測が非常に困難になる。
今回も、台風の進路によって、
その後の状況が大きく変わることをご了承いただきたい。
「暑さ寒さも彼岸まで」
という言葉があるように、
9月に入ってから当り前のように続いた残暑もようやく終わり、
各地で秋本番の過ごしやすい陽気となりそう。
8月下旬の爽やかな陽気を思い出していただきたい。
湿度が低く、気温もほぼ平年並みかやや低い日もあるだろう。
北海道は気温が平年より高いという予報となっているが、
判然としない。
東北・北海道では、前週、
比較的涼しい陽気の日が多い予想だったので、
この週は暑く感じるかもしれない。
北日本で前週に好調だった鍋物、
練揚物系は伸び悩みが懸念されるが、
大きく落ち込むほどではなさそう。
関東以西では、鍋物類は本格的に動きが見られる。
また、最低気温が20℃を下回るようになると、
毎日のお風呂をシャワーで済ませずに、
ちゃんと湯船に浸かる家庭が増えるので、
入浴剤などにも注目。
<By 常盤勝美>