Nov.4週/気温の波、大 Nov.5週~Dec.1週/暖かい師走入り
【11月第4週(11/21~11/27)のお天気予測と販促ポイント】
強い冬型の気圧配置となり、
厳しい寒さの週明け。
北日本の日本海側では、
今シーズン2度目の本格的な降雪となる。
前回(15日)の雪は、
東北地方の平野部(青森・秋田など)では
積雪を観測しなかったが、
今回は数cm程度、積もる可能性が高い。
週半ば~後半にかけても、
低気圧が日本海を通過し、
その後冬型の気圧配置となるため、
日本海側の地方はぐずついた天気が続く。
ただし、週後半の冬型では、
上空の寒気がそれほど強くないため
厳しい冷え込みにはならず、
気温は平年よりやや高め。
前週末の20(日)はかなり暖かな陽気となり、
週明けは厳しい寒さ、
週後半はまた暖かさ戻るということで、
気温の波が大きい状態が続く。
冷え込みや空気の乾燥はそれほど厳しくないものの、
気温の変化が大きく、体調を崩しやすい。
手洗い・うがいを励行して、
風邪などひかないよう、しっかりとした体調管理を。
週明けは鍋物料理にはもってこいの気候であるため、
練物や長ネギ、白菜、うどんを中心とした売場づくりが良い。
しかし、冷え込みは長続きしない。
売場では、すぐに鍋物のトーンを落としたほうがよさそう。
週後半は揚げ物や中華総菜なども交えて
拡散傾向の食ニーズに、広く浅く応える品揃えがよい。
年によっては、勤労感謝の日を含む週は、
冬物重衣料やクリスマス関連商品などで
大いに盛り上がるがある。
今年の場合、祝日が土日に絡まず、
一般的な給料日前であり、
冬到来を意識させるような気候にもならないので、
なんとも盛り上がらない祝日となってしまいそう。
【11月第5週~12月第1週(11/28~12/4)のお天気予測とMDポイント】
これからの時期、
中期的な天候を予測する上で
最も参考となる要因が、
上空の偏西風の流れである。
この期間、偏西風の流れは大きな蛇行が予想される。
日本付近上空ではその蛇行によって、
偏西風の軸が大きく北の方にシフトし、
北極方面からの寒気の流れ込みを遮る一方で、
南方からの暖かい空気に覆われやすい。
各地とも、気温が平年に比べ、
大幅に高い日が多いと予想される。
暖かい師走入りとなりそうだ。
またこの時期は、本来であれば
鍋物料理需要と乾燥対策需要、
風邪対策需要、寒さ対策需要でプロモーション企画は決まりのはずだが、
今年はそうもいかない。
鍋物料理需要はまだ本調子でなく、
場合によっては少し夏向きな刺身や焼き肉、
ステーキ類などが好まれる可能性がある。
パンなども、この時期としては支持率が高いと予想される。
クリスマス商戦・年末商戦は
冷え込みが強いときほど、活気づく傾向にあるが、
今年はまだ季節がだらだら進んでいく感じなので、
盛り上がりに欠ける状態が続く。
ラニーニャ現象が発生した場合、
東日本~西日本では
低温傾向の冬になる確率が統計的に高い。
ただ今シーズンは、
まだラニーニャ現象の影響と思われるような
天候の特徴はみられない。
<By 常盤勝美>