Mar.3週/西日本は寒の戻り 4週/全国的に平年より気温高め
【3月第3週 (3/12~3/18)のお天気予測と販促ポイント】
久しぶりに強い西高東低の
冬型の気圧配置で1週間が始まる。
上空の寒気が、この時期としては
かなり南の方まで南下する。
北日本にとっては例年と同じ状況なので、
気温は平年並みだが、
西日本にとっては久しぶりの本格的な寒気のため、
気温は平年を大きく下回る。
週前半を中心に冷え込みが強まりそう。
ただし、週後半には順調に寒気が緩み、気温上向き。
週末には平年を上回る陽気となる期待がある。
ウェザーマーチャンダイジング上のポイントは
この気温変化。
気温は平年より低いといっても
寒いのは週前半まで。
チラシが入り、特売が行われ、客足が伸びる週末は
気温が平年並みかやや高く、
体感的には気温以上の暖かさを感じる。
週末はチルド飲料
(主に牛乳や炭酸飲料など、多少味の濃いもの)や
アイスクリーム、サラダ用ドレッシング、
刺身類が良く動きそう。
週前半はおでんやヘルシー系の
鍋食材、ポトフなどが好まれる。
また、週後半~翌週にかけての穏やかな陽気は、
今シーズンの花粉ピーク期になりそう。
このタイミングを過ぎると、スギ花粉は漸減し、
ヒノキ花粉にとって代わる。
ヒノキの花粉症は、スギ花粉に比べて
患者人口が少ない。
花粉対策と銘打った商品や関連特売は
そろそろ見切りのタイミング。
【3月第4週(3/19~3/25)のお天気予測とMDポイント】
前週後半以降、急速に上空の寒気が緩み、
上空の気温は大きく上昇傾向。
天気が崩れる日は薄ら寒くなる可能性があるものの、
晴れればポカポカ陽気となる。
この期間の終わり頃、
早ければ四国の一部や九州の一部で、
日当たりのよい場所に植っているサクラの花が
数輪ほころび始める見通し。
まだ花見には少し気が早そう。
また、気温が高めでも、
本格的な春本番の陽気が続くわけではなさそう。
この週の後半あたりから気温が低めとなる予想もある。
昨年(2011年)、一昨年(2010年)ともに、
この期間は気温がほぼ全国的に平年より低めだった。
「花冷え」という言葉があるように、
この時期は寒の戻りの天候になりやすい。
週前半はチルド飲料需要だが、
週後半はポトフや中華総菜、パスタ類なども良さそう。
いずれにしてもこの期間、
気温変化はまるでジェットコースターのように、
大きく上下する可能性が示唆される。
季節の変わり目はそれでなくても
体調を崩しやすい時期なので、
体調管理を万全に。
<By 常盤勝美>