Apr.1週/花冷え 2週/ようやく低温傾向も終息の兆し
【4月第1週 (4/2~4/8)のお天気予測と販促ポイント】
平年より5日遅い発表であったが、
東京で3月31日に桜の開花が発表された。
しかし、せっかく桜が咲いたのに、
この1週間は全国的に気温が低めの日が多く、花冷え。
先日31日(土)に各地に暴風と
一時的な激しい雨をもたらした低気圧が
上空の強い寒気を日本列島に引き込んだため。
3日(火)も31日と同様の嵐が各地で予想される。
その後も強い寒気が流れ込む。
なかなか春本番を実感するような
暖かさが続く状況にはならない。
4月に入って、夏物商品の積極投入を
始めたところも多いと考えられるが、
まだ夏物に対する反応はやや薄いと予想される。
引き続き、緑茶・コーヒー豆・ティーバッグなどを
はじめとしたホット飲料が主体。
練揚物や中華総菜、揚げ物など、
本来であれば夏に向けて徐々に売り場を縮小していくべき
アイテム群もまだニーズが高そう。
週末、6日(金)~8日(日)にかけて、
関東以西の太平洋側を中心とした
各地のお花見のピークが予想される。
今のところこの期間、各地とも
大きな天気の崩れはなく、
絶好のお花見日和が予想される。
注意すべき点は気温傾向である。
まだこのタイミングでは、
上空の寒気の影響が残っているため、
平年に比べて気温が低く、
少しひんやりした中でのお花見となりそう。
一般にアルコール類のウェザーMDを考えた場合、
高温傾向の場合はビール類が好まれるが、
低温傾向の場合は相対的に焼酎や日本酒のウェイトが高まる。
また食べ物に関しても、
「体感的に暑いときは辛い物・酸っぱい物/
体感的に寒いときは甘い物」の法則に従って、
チョコレートやビスケット類。
またメインに関しても、
おでんや鍋食材が好まれそう。
例年と比べて比率的に寿司や焼き肉、
乾き物系の菓子類はやや伸び悩みの予想。
【4月第2週(4/9~4/15)のお天気予測とMDポイント】
週前半の気温は前週の低温の名残となる可能性はあるが、
気温は徐々に上向き。
週の半ば以降は、平年並みに戻る。
平年より高めになるという積極的な予報とはなっていないが、
12月中旬以降低温傾向の時期が多かっただけに、
体感的にはかなり暖かい陽気となりそう。
例年ではそろそろ太平洋高気圧が勢力を強め始める頃。
西日本ではその年に入って初めて、
気温が25℃を超える日が登場しやすい時期。
夏物需要が一気に急拡大する日が登場するかも。
そろそろ準備を万端に整えていただきたい。
また気温上昇にあわせてアウトドア関連商品の
需要も大きく伸び始める頃。
ゴールデンウィークはまだ2週間先だが、
アウトドア関連商品のショーイング(紹介・ディスプレイ)は
積極的にしよう。
またこの期間、特に嵐のような
荒れた天気にならなければ、
関東~近畿の都心部など、
もう1回、花見ピークの週末が期待できる。
この週末は前週末とは反対。
ビールと焼き肉が主軸となりそう。
いずれにしても夏に向けて勢いをつけたい1週間となる。
<By 常盤勝美>