Jun.2週/台風接近 3週/梅雨入りか
【6月第2週 (6/4~6/10)のお天気予測と販促ポイント】
台風接近により梅雨入りが不透明に
6月1日にフィリピンの東で発生した台風3号が、
この時期としては比較的珍しく、
日本列島にかなり接近する。
その影響でこの前後の天候状況が
事前予測に比べてかなり変化している。
また、現在気象庁から発表されている週間予報が、
今後もさらに変化する可能性がある。
梅雨前線の北上によって、
関東甲信以西の太平洋側では6日(水)頃から雨。
太平洋側の各地では、
金星の太陽面通過は見られないかも。
次に金星の太陽面通過が見られるのは、
地球上どこに行っても、早くて105年後。
ほぼ毎年、世界のどこかしらで起こる日食とは
ここが違う。
翌7日(木)は、関東などを中心に雨風かなり強まるおそれ。
現時点での予想では、
台風は伊豆諸島南部付近を通過する可能性。
この時期としては、かなり陸地に接近する。
念のため防災用品の緊急陳列を。
ただ、時期的に一般生活者の台風影響に関する認識がまだ低いので、
それほどのニーズの集中にはならないかもしれない。
台風、梅雨前線に雨雲を吸い取られる影響で、
台風の影響を受けない
北日本や本州の日本海側の地方では、
これまでの予報に比べて、晴れ間の見られる日が比較的多い。
太平洋側の地方でも、
台風の過ぎ去った後は晴れ間の可能性がある。
梅雨入りのタイミングが不透明になった。
台風接近中は湿度がかなり高まるため、
除湿剤、除菌消臭剤、麻素材の衣料、ござ類など、
高湿度対策商品が一番の売り込み重点商品群。
カラリとした暑さの時よりも、
蒸し暑い時に特に支持が伸びる、
ビールや涼味系なども良い。
反面、腐敗臭などにも非常に敏感になる時期。
あしの早い商品は手が伸びにくくなる。
【6月第3週 (6/11~6/17)のお天気予測とMDポイント】
梅雨空、気温はおおむね平年並み
遅くともこの頃までには、
関東甲信以西の地方で梅雨入りすると予想される。
例年どおりの天候変化。
近年の傾向として、北陸~東北にかけては
梅雨入りが平年より遅くなることが多く、
今年も例年よりはやや晴れ間が多いことが
予想されるため、気温が高ブレする可能性がある。
ただ例年どおりといっても、
梅雨入り当初はまだ雨の降りやすい天気が
長続きするわけではなく、
晴れ間の見られる日も多い。
空梅雨傾向になるため、気温は連日25℃を超え、
かなり蒸し蒸しする。
引き続き飲料や涼味系が売れ筋。
東日本では6月後半に入ると、
本格的な梅雨空が続くようになり、
北東気流の影響で日中の気温の上がり方が鈍くなる。
最高気温が20℃そこそこと、
半袖では薄ら寒いくらいの日もあり、
パンやパスタ類などの売上げが急伸することがある。
この時期は、暑ければ、ざるそば・冷やし中華、
寒ければ、パン・パスタが定番である。
梅雨寒によって、パン需要が集中する際に
欠品などを生じないよう、
目先の予報には注目されたい。
ただし!
昨日3日(日)は前日の「雨で寒いくらいの陽気」の
予報が大ハズレし、日中は日が差し、
気温も結構上がり、暑い陽気となった。
(予報をはずしてごめんなさい)
言い訳するつもりはないが、この時期、
ちょっとした前線の位置のずれや、
雨雲の発達状況の見当違いによって、
予報が大きくはずれる可能性があるので、
最悪の場合を想定して、予報が大ハズレしても、
対応できる態勢だけはいつも取っておいていただきたい。
<By 常盤勝美>