Jun.5週/低温→蒸し蒸し Jul.1週/平年並みかやや高め
【6月第5週 (6/25~7/1)のお天気予測と販促ポイント】
前半低温→後半蒸し蒸し
先週の台風4号上陸および、台風5号崩れの低気圧通過、
西日本を中心とした大雨の頻発など、
例年の典型的な梅雨の天候とは少し異なる状況が続いている。
一方、昨年一昨年と、6月下旬に関東や北海道などで
37~40℃近い気温を記録した日があったが、
そのような異常な気温は観測されておらず、
気温傾向に関してはむしろ例年並みの水準である。
今週は期間前半、オホーツク海高気圧の勢力が強いため、
北日本から東日本で冷涼な北東の風が吹きやすく、
気温の上がり方の鈍い状況が続く。
沖縄では6月23日に平年並みの梅雨明けが発表されたが、
西日本では強まった太平洋高気圧と
オホーツク海高気圧の境目に入り、
ちょっとした力関係の変化によって、
気温のブレ(予報のはずれ幅)が大きい。
基本的に気温は前半がやや低めで後半はやや高め。
東日本でも週半ば頃からは気温のベースが上がり、
少し蒸し蒸しした陽気となる。
期間前半の涼しい陽気の日は、
絶好のパンやパスタの販売日和。
ざるそばなど冷やし麺類は一旦停滞しやすい気象条件なので、
それぞれ機会ロス、廃棄ロスに注意。
人々の防災意識が高まっており、
これからの梅雨末期の集中豪雨が
一層起こりやすい時期を迎える。
保存食や飲料水などの売場強化も効果的と考えられる。
ちなみに今日(25日)14時半頃、
気象庁HPにて3か月予報が発表される。
7~9月の気温予想が発表されるので注目を。
【7月第1週 (7/2~7/8)のお天気予測とMDポイント】
平年並みかやや高めの蒸し暑さ
前週強かったオホーツク海高気圧は
一旦勢力が後退し、
日本付近は太平洋高気圧から吹き出される
暖かく湿った空気に覆われることが多い。
梅雨空ですっきりしない天気の日が多いため、
極端な猛暑の可能性は低いものの、
蒸し蒸し・ベトベトした陽気。
サラリとした肌触りのもの、
ツルンとしたと食感のものが好まれる。
南西諸島以外の梅雨明けはまだ先と予想されるが、
昨年は西日本で7月8日、東日本・北日本で7月9日に梅雨明けした。
早い年はもう梅雨明けしている時期に入る。
梅雨明けが発表された途端、消費が活発になるため、
梅雨明けは流通にとってサクラの開花などと並んで、
一大イベント。
週間予報をこまめにチェックし、
梅雨明けの兆しを読み取っていただきたい。
気象庁HPで週間予報が更新されるのは毎日11時頃。
梅雨明けが発表されたら、当日行う売り場の模様替えや
販促、特売など、万端の準備を今のうちから。
<By 常盤勝美>