Jul.2週/梅雨前線南下 3週/過ごしやすい陽気
【7月第2週 (7/9~7/15)のお天気予測と販促ポイント】
梅雨前線は大きく南下
梅雨時としては珍しい天気図パターン。
梅雨前線は日本の南海上まで大きく南下している。
現在太平洋高気圧の勢力は弱く、
はっきりしたオホーツク海高気圧はなく、
上空寒気の影響で梅雨前線を南に押し下げている
という、あまり例のないパターン。
週前半は全国的に晴れ間が多い。
日本列島は梅雨前線の北側に入っているため、
湿度がそれほど高くなく、
日差しの暑さはあっても、カラリとした暑さ。
週後半は雲の多い天気となるが、
梅雨前線による雨というよりは上空寒気による雨。
梅雨前線が再び本州付近まで北上するのは
しばらく先となりそう。
梅雨前線が大きく南下したまま消滅して
梅雨明けするパターンもなくはないが、
梅雨明けのタイミングはまだ不透明と考察するのが自然。
いずれにしても梅雨明けのタイミングが
読みづらい天気図パターンが続く。
商売の方でも、晴れてそこそこ暑い割には
夏物の売上げにイマイチ勢いのない状態が続く見通し。
やはりこの時期、アイスクリームや飲料などの
爆発的な売上げには、気温の高さだけでなく、
湿度の高さ(蒸し暑さ)が欲しいところ。
夏物一本に売れ筋が定まらず、
定番系メニューなどに売れ筋のバリエーションが
やや拡散気味。
【7月第2週 (7/16~7/22)のお天気予測とMDポイント】
引き続き過ごしやすい陽気
近年の猛暑傾向が体に染みついており、
物足りない暑さを感じるかもしれないが、
それでもほぼ平年並みの気温。
つい20年くらい前までの標準的な夏の暑さを
思い出していただきたい。
太平洋高気圧が急速に勢力を強める感じではないため、
すぐに梅雨明け発表とはならないか。
この期間の後半は九州~関東甲信地方にかけて
梅雨明けの平年日にあたる。
梅雨明けが平年並みかやや遅めとなる可能性が高まりつつある。
梅雨明け(及びその後の梅雨明け十日の安定した晴天)と
夏休みが重なり、例年であればこの週とこの翌週が、
夏物に関する売上ピーク期。
8月に入ると衣料品・日用品などの夏物は
プロパーの価格では消費者が反応しにくくなり、
段階的な値引き販売による価格訴求の力に
頼らざるを得なくなる。
できればこの週及びこの翌週までに
夏物・盛夏物である程度の売上げを作っておきたい。
またこの頃から、週末には各地で花火大会が行われる。
恩恵をこうむることができそうな店舗では、
週間予報で花火大会開催の可否を慎重に確認しつつ、
多くの人出となった場合には欠品のないよう、
余念なく天気のチェックをしよう。
<By 常盤勝美>