Jul.4週/全国的に夏空 5週~Aug.1週/北海道以外は夏空続く
【7月第4週 (7/23~7/29)のお天気予測と販促ポイント】
ほぼ全国的に夏空!
先週すでに梅雨明けが発表されていた
北陸~中国・四国地方でもすっきりしない天気となった。
一時的にオホーツク海高気圧が勢力を強めていたためで、
先週末は一部ではかなり冷涼な陽気となった。
オホーツク海高気圧が太平洋高気圧に吸収され、
すっきりとした青空が広がった九州地方は、
今日23日(月)に梅雨明けした。
平年よりやや遅い梅雨明けとなった。
それ以外の地方も、今週は徐々に夏空が戻り、
気温も平年並みか、週後半はやや高めとなる見込み。
昨日、22日(日)は二十四節気の「大暑」。
1年の中で最も暑い時期という意味だが、
今週後半~翌週にかけては、
今年最も暑い時期を迎える可能性がある。
東北地方は、期間前半はまだ多少雲が広がりやすいため、
すぐに梅雨明け発表とはいかないかもしれないが、
秒読み段階にある。
今後、全般にすっきり青空(夏空)が広がったタイミングで
梅雨明けの見通し。
通常、太平洋高気圧は「小笠原高気圧」とも呼ばれる。
高気圧の中心が、
小笠原諸島付近に位置することが多いためだが、
今年はそれに比べると、太平洋高気圧の中心位置が、
やや北寄りにシフトしている。
その分、高気圧の持つ空気自体の気温が例年に比べて若干低い。
一昨年のような記録的猛暑にはなりづらい。
しかし、夏らしい暑さが続くことに違いはない。
この時期、大阪など関西エリアは
最高気温が平年並みであっても34℃近くまで上がるが、
40℃近い高温にはあまりならないだろうと予想される。
一般に夏の商売は暑ければ暑いほど良いと言われる。
近年の猛暑のように、
気温が40℃前後まであがる酷暑となると話は別。
熱中症にかからないよう、
高齢者を中心に外出を控えるため、
食品スーパーマーケットの日中の客足は減少する。
また屋外での長時間の順番待ちも敬遠されることから、
テーマパークやたこ焼き屋などの
ファーストフード店の客足も伸び悩みとなる。
今夏はそこまでの極端な猛暑・酷暑の頻度は少ない予想。
ただ、まだ暑さに慣れ切っていないこの時期は
特に熱中症に注意が必要だし、
スタミナ系のメニューへのニーズがかなり高まってくる。
今週金曜日27日は土用の丑の日だが、
うなぎ価格高騰というネガティブ要因を除けば、
ニーズはかなり高いはず。
昨年のこの時期は、一時的に涼しい気候だったため、
昨対比でもかなりの数字を稼げると期待される。
【7月第5~8月第1週 (7/30~8/5)のお天気予測とMDポイント】
北海道以外は夏空が続く
東北地方まで梅雨が明けたということは、
北海道にとっては、それまでに比べて
ぐずついた天気の日が多くなることを意味する。
北海道の天気は周期的に変化する。
それ以外の地方は夏空が続く。
ただ、梅雨明け十日の安定した夏空の後は、
雷雨や夕立が起こりやすい気象条件となる時期。
16時を過ぎて降り続くにわか雨は、
客足動向に大きな影響を与えるため、
降る雨の強さだけでなく、
降り止みの時刻にも注意を払ってほしい。
気温は全国的に平年より高めの予想となっているが、
東日本~北日本では多少懐疑的。
北海道の東に太平洋高気圧の分家ができる予想。
本家よりさらに気温のやや低い空気をもつため、
それほどの猛暑にはならないかも。
西日本は猛暑となりそう。
週後半には東北三大祭りが始まり、
東北でも夏のピーク。
その後も、気温は平年並みかやや高めの予想となっているが、
引き続き懐疑的。
そもそも日本全国、1年の中で最も平年気温が高い時期は、
まさにこの週であるところが多い。
これから先は徐々に季節の進みとともに気温は下降トレンド。
同時に、体は本能的に暑さに慣れるための
体づくりの時期が終わったと判断し、
食べ物・着る服に関しても、興味・関心が秋冬物にシフトし始める。
残暑が高い確率で予想されているわけでもなく、
ニーズも減り始める頃のため、
衣料品・日用品に関しては、
そろそろ見切りに向けた段取りをしよう。
代わって、秋の味覚の展開準備をはじめたい。
<By 常盤勝美>