[コラム] 9月のお天気ポイント
エルニーニョ現象が発生しました。
気象庁が発表した8月10日付けの
「エルニーニョ監視速報」によると、
少なくとも今冬まで、エルニーニョ現象が続くとみられます。エルニーニョ現象というと、
全世界的に異常気象をもたらしやすく、
良い印象がありません。改めてエルニーニョ現象発生時の
日本の天候傾向を確認します。<秋>
北日本:高温
東日本:高温
西日本:無関係
南西諸島:低温<冬>
北日本:無関係
東日本:高温
西日本:高温
南西諸島:高温天候との明確な相関性がない地方もありますが、
基本的にこの先は高温傾向となりやすいと考えられます。2011年12月~2012年6月にかけての半年以上、
日本の気温傾向はずっと平年並みか
やや低めで推移してきました。
7月以降、さらにこの先しばらくは、
平年並みかやや高めで推移しそうです。ただし、エルニーニョ現象の影響が本格的に出始めるのは
もう少し時間が経ってからです。
9月中の異常気象はそれほど多くないと考えられます。近年の残暑傾向を踏襲して、今年も平年より気温はやや高め。
一方、お彼岸の頃からは残暑も一段落し、
めっきり秋めいた陽気となることが予想されます。台風活動に関しては、引き続きフィリピンの東海域で
例年より活発です。
それ以外の海域(南シナ海、マーシャル諸島方面)での
台風の発生個数が少ないため、
台風の発生数としてはほぼ平年並みです。現在、ほとんどの台風がフィリピンの東海域で発生し、
日本列島に影響を与えるものも多くなっています。
9月もこの傾向は続くと予想されます。9月の台風は、雨風ともに非常に強まりやすく、
被害が甚大な規模に発展するおそれがあるため、
台風情報には十分ご注意ください。<By 常盤勝美>