Dec.2週/第一級の寒波襲来 3週/寒波は一段落するが
【12月第2週(12/3~12/9)のお天気予測とMDポイント】
第一級の寒波襲来
12月に入ったばかりとは思えない寒さが、
関東以西で続いている。
11月28日(木)の東京の最高気温(8.5℃)は
11月としては20年ぶりの低さ。
1日(土)~2日(日)にかけては、
宇都宮、水戸、熊谷と、
北関東の平野部各地でも初雪を観測した。
名古屋の2日(日)の最高気温5.8℃は、
12月上旬としては少なくとも
過去50年間で最も低い最高気温である。
日本列島上空には立て続けに寒気が流れ込んでいる。
偏西風蛇行の影響で、寒気が西回りに入っているため、
西日本~東日本で低温傾向が顕著となっている。
今週もその傾向は続く。
今週後半また日本付近には
第一級の寒波が襲来するため、
ほぼ全国的に厳しい寒さとなる。
本格的な積雪の範囲は、山陰地方まで拡大しそう。
東北~北陸の山間部ではドカ雪のおそれ。
記録的に早く、積雪が1メートルを越える可能性もある。
消費に関しては、練揚物、鍋物食材、
シチュー類、ホット飲料系など
全般に冬物関連に強い追い風。
寒さ対策、風邪引き対策関連商品
(携帯カイロ、湯たんぽ、マスク、
しょうが、風邪薬、咳止め薬など)
も全般に良い動きが期待される。
反面動きの鈍さが懸念されるのが大掃除関連商品である。
これほどの寒さでは、
まだ本格的に家の大掃除をしようという気にならない。
【12月第3週(12/10~12/16)のお天気予測とMDポイント】
寒波は一段落するが
前週の第一級の寒波の後、強烈な寒気は一休み。
前週ほどの強い冷え込みはない。
ただ、小規模な寒気はひっきりなしに
上空に流れ込む予想。
西日本~東日本を中心に
引き続き気温は平年よりやや低め。
12月の気温が低く、冬らしい陽気の年ほど、
年末商戦・クリスマス商戦は活況となりやすいので、
商売的には悪くない話。
ただ前回も解説したとおり、
昨今の顕著な低温は偏西風蛇行の影響によるもので、
もし今後、その蛇行の角度が変化した場合、
寒さ増す地域や暖かくなる地域がすぐ変わる。
可能性はそれほど高くないものの、
急に低温傾向が解消し、
高温となる状況も起こりうるので、
留意いただきたい。
もちろん、そのような状況が予測された場合は
この「2週間天気予報」の中でもお知らせします。
<By 常盤勝美>