Feb.3週/前半寒気、後半緩む 4週/西日本はやや高め
【2月第3週(2/11~2/17)のお天気予測とMDポイント】
前半は寒気、後半は寒気緩む
7日(木)、北陸地方で春一番が吹いた。
日本海を進む低気圧に向けて一時的に南風が強まった。
その直後からまた日本付近は冬型の気圧配置。
断続的な寒気の南下により、
気温の低い状態が続いている。
ただそれもこの週半ば頃には一段落の見通し。
週後半~週末はほとんどのところで平年並みに戻りそう。
トータルの気温予想は南西諸島を除いて平年よりやや低め。
体感的にだいぶ穏やかな日が多くなりそう。
12日(火)~13(水)頃はまた、
南岸低気圧の通過により天気の崩れ、
東日本では雪の可能性が懸念される。
ただし今回の低気圧は太平洋沿岸部の
比較的陸地に近いところを通る予想となっているため、
標高の高い山間部を除いてほとんどのところが雨の予想。
さて、今週のメインイベントはバレンタインデー。
それが過ぎればバレンタイン特設売り場がなくなるため、
売り場の模様替えを行うことだろう。
暦をきっかけに売り場を大きく変えるタイミング。
実際、この頃春一番を観測しやすく、
日中かなり暖かくなる日も増え始める。
消費者志向的にも鍋物料理に対する関心はだいぶ減退し、
苦味食材や生野菜方面に軸がシフトする。
まだ春一番を観測していない地域で
今週春一番を観測する可能性は低いが、
売り場を春様に切り替えるタイミング。
今週末の特売はイタリアン・中華などの惣菜や、
焼き鳥などが良さそう。
【2月第4週(2/18~2/24)のお天気予測とMDポイント】
西日本は気温やや高め
1月後半頃から、
偏西風の蛇行状況に少し変化が生じた。
上空大気の流れ(寒気の流れも同様)が北西~南東に走り、
北からの寒気の影響を受けやすい地域は、
北日本中心となっている。
西日本では大気の流れがほぼ東西で、
時折、西南西~東北東に向かっているため、
時期によっては、南からの暖かい空気の影響を受けやすい。
この週も、西日本方面まであまり深く寒気が入り込まず、
気温は平年よりやや高め。
逆に北日本方面には引き続き小規模の寒気が
断続的に流れ込むため、平年よりやや低め。
ただ、いずれにしても日々の気温変化の波はやや大きく、
気温の寒暖差が激しそう。
2~4月は、太平洋側の各地で暴風が吹きやすい時期。
昨年話題となった爆弾低気圧も、
3月から4月にかけて立て続けに発生した。
風の被害は、雨や雪と違い、
それ自体で人的被害に及ぶことが少なく、
甚大な被害に発展することが少ないため、
影響が軽視されやすい。
ただ、交通機関の乱れや店舗の破損や看板などの倒壊など、
店舗運営上、看過できない被害に発展することがある。
爆弾低気圧の定義は1日に24hPa以上発達する低気圧。
爆弾低気圧でなくても、暴風や強風となりやすい時期なので、
風対策・危機管理態勢は確認しておいていただきたい。
<By 常盤勝美>