Mar.2週/気温変化の波が大 3週/サクラ開花ラッシュか?
【3月第2週(3/11~3/17)のお天気予測とMDポイント】
気温変化の波が非常に大きい
ここのところ、さまざまな記録的気象状況が続いている。
先週後半は全国的に気温が上昇し、
3月上旬なのにもかかわらず、
3月としての高温記録を達成した地点があった。
また、昨日10日(日)は東京などで暴風により、
砂が巻き上げられ、煙霧を観測した。
煙霧とは、「砂やけむりによって視界が悪化する気象現象」。
この煙霧の前後に、気温は急降下した。
東京では13:40に25.1℃あった気温が、
わずか10分後の13:50には18.9℃と、
6.2℃も下がったのだ。
今日11日(月)の気温は、
前日に比べて大幅に低くなるところが多い。
ここまでの気温変化は1年に数回あるかないかのレベル。
ちなみに昨年の東京の気温変化を調べたところ、
前日に比べて最高気温が10℃以上変化した日は3回しかなかった。
日付 気温差
2012年4月9日 +10.3
2012年4月14日 -10.2
2012年7月20日 -12.9
週明け11日(月)はいきなりこれに匹敵する
過酷な気象条件にさらされる。
気温水準としては平年並みか若干低い程度だが、
前日に比べて10℃前後低くなるため、
体感的にはかなり寒く感じる。
寒の戻り。
ただ今回の上空の寒気は一過性で、
12日(火)には早くも寒さは緩み、
13日(水)にかけて比較的過ごしやすい陽気となる。
13日(水)~14日(木)にかけて、
日本付近を気圧の谷が通過。
前線が通過した後はまた寒気が入るため、
気温が下がる。
前線通過直後の雨雲がまだ残る段階では、
東日本内陸部では雨に雪が混じる可能性もある。
週末には再び寒さは緩み、過ごしやすい陽気。
本当に陽気の変化がめまぐるしい。
正に三寒四温の気候変化。
ここまで気温の振れ幅が大きいと、
体温調整がうまくいかず、体調を崩しがち。
体調管理をしっかりと。
今週のウェザーMD上のポイントは、
臨機応変な売り場対応。
陽気の変化が非常に激しいため、
お客様の関心も毎日コロコロ変わる。
季節商品の需要の振れ幅は、
気温変化の幅が大きいほど大きいため、
ある意味チャンスではある。
しかし陽気の読みを間違えると、
お客様にとって関心の薄い商品ばかりが並ぶリスクを持つ。
「暖かく感じる時は酸味系及び辛味系、
料理法は焼き物。
寒く感じる時は、甘味系、
料理法は煮物・蒸し物。」
という基本法則に則って提案を。
【3月第3週(3/18~3/24)のお天気予測とMDポイント】
サクラ開花ラッシュか?
特に強い寒気が南下する兆しはなく、
気温は平年並みかやや高めの予想。
比較的過ごしやすい陽気の日が多い。
ただし、前週ほどではないものの、
気温変化の波が大きそう。
天気に関しては周期的な変化となる。
この時期、関東以西の太平洋側では、
すでに終雪(シーズン最後に降る雪)の平年日を過ぎている。
よほど強い寒気が入らない限り、
関東以西の太平洋側で雪の心配はほとんどない。
スギ花粉もそろそろシーズンピークを越える。
ポイントはサクラの開花。
この週、関東以西の太平洋側の各地で
続々とサクラ開花の便りが届きそう。
11月後半から2月にかけて、
気温が平年より低めの時期が多かったが、
3月に入ってからの高温が顕著だったため、
結果的に開花は平年より数日程度早め。
昨年に比べれば1週間前後早い。
例年に比べて休眠打破がしっかりしていること、
また今の時期、20℃を超える
記録的な暖かさになっていることから、
サクラの楽しめる期間は例年より
やや短くなるおそれがある。
引き続きサクラの開花予報は㈱ライフビジネスウェザーの
『さくらで元気プロジェクト2013』にて掲載しております。
ご参考になさってください。
http://tenki.lbw.jp/sakura2013/
<By 常盤勝美>