May5週/梅雨前線北上 Jun.1週/オホーツク海高気圧拡大
【5月5週(5/27~6/2)の天候予測とMDポイント】
梅雨前線北上中、
すっきりしない天気の日が多い
天気図上にはっきりとした梅雨前線は描かれていないが、
梅雨前線に相当する雨雲の通り道が
本州付近まで北上するため、
ほぼ全国的にすっきりしない天気の日が多い予想。
特に低気圧が通過する28日(火)は
西日本でまとまった雨が降る。
1日(土)~2日(日)の週末頃も
低気圧が日本列島付近を通過して
雨の降る予想となっている。
ただ、これらの予想はまだ極めて流動的。
梅雨前線の今後の活動レベルもまだ不透明。
週間予報では「曇」の予報として、
様子を見る地方が多い。
5月27日(月)11時現在、
以下の地方の梅雨入りが発表されている。
九州南部(平年比:-4日、昨年比:-3日)
九州北部(平年比:-9日、昨年比:-3日)
四国 (平年比:-9日、昨年比:-6日)
中国 (平年比:-11日、昨年比:-12日)
梅雨関連アイテム(雨対策、高湿度対策)の展開を急ピッチに。
今年は先週までしばらく雨の少ない状態が続き、
消費者全般に梅雨対策が遅れていることが想定されるため、
今週は一気に来そう。
衣替えに関しても先週末の晴天で、
ある程度済ませた家庭が多いはず。
これからの時期、洗濯関係では
布団乾燥機や部屋干し用洗剤などが売れ筋。
.
【6月1週(6/3~6/9)の天候予測とMDポイント】
後半、オホーツク海高気圧が勢力拡大
梅雨時は当日の天気すら
大外れすることがあるくらい、
予報が難しい。
上空偏西風の流れに関する予想から判断すると、
期間前半まで日本付近は太平洋高気圧の勢力が強く、
気温は平年並みかやや高め基調。
週後半はオホーツク海高気圧が勢力を拡大し、
日本付近は東日本~北日本を中心に
北からの冷涼な空気に覆われやすくなると予想。
気温が平年を下回る日が多くなる。
例年であればまだこの時期、
梅雨入り直前の晴れやすい時期であるため、
すでに梅雨入りが発表されていたとしても、
雲多めながら、時折晴れ間の見られる日が多いと
予想するのが妥当なところ。
梅雨入り、あるいは梅雨入り間近とあって、
食品関係はMD展開がやや難しい。
その時点での気象条件によって、売れ筋が大きく異なる。
例年であれば、まだ梅雨入り間もないこの時期は
ぐずついた天気が長続きせず、
晴れ間の見られる日も結構多い。
晴れれば気温が30℃近くまで上がるため、
涼味系を中心とした売れ筋となる。
一方、オホーツク海高気圧が勢力を大きく拡大し、
冷涼な北東気流が卓越する場合(やませ)は、
気温の上がり方が鈍く、最高気温が20℃そこそこの日もある。
その場合は、パンやパスタ、中華総菜類が
大きく売上げを伸ばす。
特に注目はパン類。
<By 常盤勝美>