【号外】6月2週・3週の最新天気予測
台風の状況に変化が見られます。
下記最新情報をお読みください。
【6月2週(6/10~6/16)の天候予測とMDポイント】
台風3号に翻弄される
8日(土)の夜、
不意にフィリピンの東で発生した台風3号。
今週はこの台風3号に翻弄される1週間となる。
当初の予想では西日本を縦断するコースも予想されていたが、
北からの高気圧の勢力が強く、行く手をはばまれた状態。
行き場を失って日本の南海上でうろうろしている間に
海水温が低いため勢力が弱まり、
週後半には消滅してしまう可能性が高い。
その後はまた日本の東海上に中心を持つ高気圧に覆われて、
梅雨前線の活動は不活発。
週前半は台風に刺激されて北上した梅雨前線の影響を受け、
東日本~西日本で雲の多い状態が続く。
台風の直撃の可能性が極めて低くなり、
また台風自体の勢力もそれほど強くないため、
大雨、激しい雨はあったとしても、
紀伊半島や箱根、伊豆半島東部などエリアは限定的。
東日本~西日本では降水量の少ない状態が続いているが、
それを一気に解消できるほどの降りにはならず、
軽いお湿りとなる程度。
気温は、台風・梅雨前線の影響を受けているあいだは
気温平年並みかやや低めだが、
その後は高めでかなり蒸し暑くなる。
台風・梅雨前線の影響を受けない
北日本と南西諸島はまた別の状況。
大陸の沿岸部沿いをなぞるように進む雨雲の南側は晴天領域。
南西諸島ではこの先しばらく、
北海道では週前半、晴れて気温が平年を上回る。
特に北海道ではフェーン現象の影響もあり、
記録的な高温となるところも。
地域によって状況がまちまちであり、
またその先の状況も、まだ不透明な部分が多い。
細かく最新状況を確認いただきたい。
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【6月3週(6/17~6/23)の天候予測とMDポイント】
台風の状況次第、現時点でシナリオ不透明
日本近海に台風がやって来たことにより、
日本列島付近の大気の流れ及び
その予想が一旦全リセットされた状態となるため、
その後何が起こるか、非常に不透明となってしまった。
最も可能性の高いシナリオは、
梅雨前線は活動を弱め、
日本付近は緩やかに
高気圧に覆われる期間が多いということ。
梅雨前線がべったり日本の南に張り付いて、
雨の降りやすい天気が続く状況は考えにくい。
ただ、日本付近を覆う高気圧が、
オホーツク海高気圧か、太平洋高気圧かは、まだ判然としない。
北日本を覆う高気圧はオホーツク海高気圧。
気温は平年並みかやや低めの可能性。
南西諸島を覆うのは太平洋高気圧。
気温高め。
間の西日本~東日本の気温傾向はまだ分からないので、
おおむね平年並みか日差しが多い分だけ平年を上回る可能性が高い、
という感じの予報で様子見。
沖縄地方では6月23日に梅雨明け平年日を迎える。
今年の場合、今回の台風が梅雨前線を連れ去ってしまったため、
前の週(6月2週)から、晴れ間の多い状態が続く。
また梅雨前線が南下する可能性があるかもしれないので、
気象庁は梅雨明け発表を見送って様子を見ているが、
今後梅雨前線が南下して沖縄にかかる可能性が低いと判断された時点で
早ければ6月2週のうちに梅雨明け発表となりそう。
沖縄の梅雨明けは平年より早め。
<By 常盤勝美>