Jun.3週/オホーツク海高気圧、勢力強 4週/北海道東に高気圧
【6月3週(6/17~6/23)の天候予測とMDポイント】
徐々にオホーツク海高気圧が勢力を強める
週末、一時的に天気図上に描かれた梅雨前線。
先週中国大陸東岸沿いに位置していた雨雲の
通り道がゆっくりしてきたものである。
17日(月)は前線の活動が弱まり、
また天気図上から消えた。
しかしすぐにまた天気図上にはっきり現れ、
日本付近に停滞する。
東~西日本中心に雨が降りやすい日が多い。
まだ現時点では水不足を解消できるほどの
まとまった雨量となるかどうかは微妙。
一方、オホーツク海高気圧方面に
中心を持つ高気圧が勢力を強めていく。
週後半には梅雨前線は再び日本の南海上まで押し下げられ、
北日本中心に晴れ間。
気温は全般に平年並みに戻る。
北日本の太平洋側ではむしろやや低め。
この時期は、できれば、天気や気温によって売場、品揃えを
こまめに変えてほしい。
日によって陽気がコロコロ変わるため、
お客様の関心も日によって大きく異なる。
暑く感じれば飲料、アイスクリームや
涼味系、薬味系、香辛料系がキーワード。
雨が少なく、そろそろ本格的な水不足も気になってくるため、
引き続きラップや紙皿、割りばし、備蓄用飲料水、
菓子パン類、ドリンクゼリーなども好まれる。
涼しく感じれば、パン、パスタ、中華総菜の、
王道3部門を中心とした展開。
菓子類や和日配など、小腹を満たすちょっとした食品も良い。
除湿剤、カビ取り剤、除菌消臭剤なども引き続き忘れずに。
東日本~北日本では週後半また日焼け止めの消耗が激しくなる。
【6月4週(6/24~6/30)の天候予測とMDポイント】
北海道の東の高気圧の勢力が健在か。
北海道の東海上に位置する高気圧の勢力が強く、
北日本~東日本付近では
梅雨前線の活動が比較的弱い予想。
その状況がいつまで続くか不透明だが、
しばらくはまとまった雨はなく、
晴れ間の見られる日が多いかも。
西日本方面では梅雨前線の活動がやや活発。
梅雨らしく雨の降りやすい天気の日が多いが、
太平洋高気圧が勢力を後退させる兆しがあるため、
気温はせいぜい平年並み。
6月2週のような猛暑は考えにくい。
統計期間にもよるが、
東京では6月下旬が1年の中で最も雨天率が最も高い。
まさにこの週である。
東京気象台のホームページによると、
直近の平年値で年間最も雨天率が高いのは6月26日の63.3%。
1年で最も雨の降りやすい時期。
基本的には雨対策、高湿度対策、
東日本では梅雨寒対策の3つがキーワード。
傘や長靴も、使用頻度が増える分、消耗や汚損の速度も増すため、
商品サイクルも早い。
食料品部門での売れ筋も、前週の注意事項とほぼ同様。
湿度が高いこの時期、
匂い(雑菌の繁殖を判断する人間のセンサー)に敏感になるため、
腐敗臭には特に注意し、厨房・売場は常に清潔に。
<By 常盤勝美>