Jul.5週/北冷西暑 Aug.1週/太平洋高気圧、勢力盛り返す
【7月5週(7/29~8/4)の天候予測とMDポイント】
北冷西暑の天候パターンが続く
前週発表の予報に比べ、
低温傾向が予想される範囲が狭まり、
低温は北日本中心となる。
西日本の気温予想はむしろ高めと修正された。
オホーツク海高気圧の南への張り出しがやや弱く、
梅雨前線に相当する雨雲の通り道が
思ったほど南下しなかったため。
週前半は前週と同じような天気変化パターンが続く。
すなわち、あちらこちらで強いにわか雨の心配あり。
週半ば以降、オホーツク海高気圧がちょっとだけ強まり、
梅雨前線の活動が弱まる。
東北や北陸を含め、ほぼ全国的に晴れ間が多くなる。
ようやく北陸・東北地方でも梅雨明けの発表がありそう。
また、各地でのにわか雨・
雷雨の規模がかなり小さくなる。
気温傾向は北冷西暑の分布。
極端な低温ではないものの、
暑さ一番のピークであるこの時期としては、
北日本では物足りない暑さ。
西日本は引き続き厳しい暑さが続くものの、
これまでに比べて湿った南からの空気がおさまる。
少し湿度が下がり、カラリとした、
砂漠にいるような暑さとなりそう。
よって、西日本のMDは熱中症対策の塩味商品系と飲料系、
夏バテ対策のスタミナ系が好調。
東日本では気温ほぼ平年並みの予想なので、
焼き鳥や刺身類、酢の物など、定番系に近いメニューが主軸。
北日本では気温平年より低めの予想により、
乾麺類だけでは物足りない食欲の状態。
菓子類やパン・パスタ類、中華惣菜などが好まれる。
和洋日配も例年のこの時期に比べれば好調と考えられる。
ちなみに今週末が、夏祭り・花火大会のピーク。
前週末の28日(土)は午後以降、
激しい雷雨に見舞われたところがあり、
開催中止や途中での中止を余儀なくされたところが多かった。
今週末の3日(土)も、
雷雨の可能性が全くないわけではないが、
前週に比べればかなり天気が安定しているため、
雷雨があったとしても小規模。
夏祭り・花火大会は無事開催される可能性が高い。
人出を想定した強気の発注を。
【8月1週(8/5~8/11)の天候予測とMDポイント】
太平洋高気圧、徐々に勢力盛り返す
太平洋高気圧の勢力の盛衰サイクルを考えると、
この週あたりからまた太平洋高気圧が勢力を強めるタイミング。
高気圧に覆われて、全国的に晴れるところが多く、
厳しい暑さ・残暑となる。
今年の立秋は8月7日なので、
7日以降の暑さは「残暑」と表現する。
ただ日本列島を支配する高気圧が、
オホーツク海高気圧から太平洋高気圧にバトンタッチする際、
また不安定な天気となり、
にわか雨・雷雨の起こりやすい時期がありそう。
念の為、注意。
そろそろ1年で一番暑い時期のピークを過ぎる。
東北地方では、
各地で大規模な夏祭りが行われる一番の観光シーズン。
東北地方つながりでの販促や特売でにぎわうことだろう。
ほぼ全国的に気温高めと予想されるので、
ご当地ビールなどの飲料系や
野菜・果物など特産品のおつまみが
体感的な陽気とマッチして喜ばれるはず。
東北・北陸地方では熱中症対策商品の
短い商戦ピークを迎えると予想される。
それ以外の地方では、だいぶ暑さに慣れているため、
熱中症患者数としては、
7月前半ほど多くならないだろう。
それでも販促企画の中心にはなりうる。
8月に入ると、お客様の感覚として
夏の暑さのピークを過ぎるころという実感が強まるため、
夏物・盛夏物の売上げの漸減が始まる。
特に今年は7月前半の気温がかなり高かったため、
夏の終わりを薄々実感するのが例年に比べてやや早い可能性あり。
衣料品・日用品はそろそろ夏物の手仕舞いの準備を始めよう。
ある程度残暑が続いたとしても、
今後、夏物の天候による訴求は難しくなる。
価格訴求に頼るしかなくなるのだ。
<By 常盤勝美>