Aug.4週/週末は秋雨前線活発 Sep.1週/小規模寒気が連続
【8月4週(8/26~9/1)の天候予測とMDポイント】
週末また秋雨前線の影響を受ける。
秋雨前線の活動が弱いときは、
全般に晴れるところが多く、
日差しのある分気温が上がる。
まだまだ日中気温が32~33℃前後の猛暑になる。
ただし、秋雨前線の北側に入ると、
これまでに比べて湿度が下がるため、
カラリとした暑さとなる。
こんなところでも“秋近し”を実感することだろう。
秋雨前線の活動が活発になれば、各地に雨をもたらす。
週末は全般にがちの天気になる。
週後半、台湾方面にやってくると予想される台風が
熱帯の湿った空気の補給役を果たすため、
今回は主に太平洋側の地方で大雨に発展するおそれがある。
8月最後の週末。
夏休み最後の週末の地域もあるだろう。
あいにくの天気に注意。
梅雨時の雨と同じように、気温の上がり方が鈍くなる。
25日(日)は凌ぎやすい陽気だった。
これにより、体が秋を迎えるメカニズムに
リセットされたと考えるべき。
週半ばに残暑が予想されるが、
蒸し暑さはあまりないので、
体は積極的に秋の味覚を求める。
秋の味覚を求めるステージは2段階。
最初は情緒的に秋を求める。
必ずしも体を暖める機能がないメニューであっても、
風物詩的に秋を取り入れたがる。
典型例がサンマ。
相場(価格)や鮮度(脂ののり具合)などにも左右されるため、
盲目的にサンマが売りとは言えないが、
注目すべきアイテムの筆頭である。
これ以外にも、中華総菜やパスタなど、
季節の端境期に売上げが拡大するカテゴリーが注目。
一方、週末はおでんのチャンス。
北日本だけでなく、本州中部や西日本の内陸地方でも
朝晩の気温が20℃を下回るようになると予想される。
気温が20℃を下回ると、
体は無意識のうちにも寒さを感じるようになり、
体暖まるメニューを好むようになる。
積極的に売場を拡大していただきたい。
【9月1週(9/2~9/8)の天候予測とMDポイント】
小規模の寒気が立て続けに
地球温暖化により、気温は平年よりやや高めが
前提となる傾向がある。
しかし、この期間は小規模な寒気が2つ、
立て続けに日本上空を通過する予想。
あまりナーバスになる必要はないが、
寒気の影響をより受けやすい西日本と北日本では
気温平年並み程度に落ち着く可能性がある。
ただし、平年を下回る可能性は低い。
天気は周期的に変化して、
いずれにしても夏空・残暑が続く状況からは
少なくとも季節が進みそう。
ただ、あまり楽観視ばかりはできない。
この先も基本的に、気温は平年並みか高め。
一気に秋が深まるほどの冷え込みとなる期待は薄い。
ニーズの波が大きいと予想されるため、
秋物への関心が高まるタイミングで、
しっかりとした秋用の売場を構築し、アピールしておきたい。
MDとしては引き続き、
おでん具材などを積極的に提案したい気象条件が続く。
まだ最高気温が30℃を超える日もある予想されるため、
その場合は焼き鳥や天ぷら、ローストビーフなどで調整。
またカットフルーツなど、
甘味が強いながらも食感冷たいアイテムも好適。
お菓子メーカー各社など、秋の新商品が展開され始める頃。
秋口は下がりゆく気温に対抗するため、
積極的にカロリーを摂取したがる体のメカニズムに切り替わる。
よって、全般に甘味に対する関心や需要が高まる。
チョコレートフェアなどにも適した時期の到来である。
<By 常盤勝美>