Jul.5週/ 猛暑は一段落 Aug.1週/ とりあえず平年並みの予想
【7月5週(7/28~8/3)の天候予測とMDポイント】
猛暑は一段落
先週末、北海道に、
まとまった雨をもたらした低気圧に伴う前線が、
日本列島を南下する。
今週は北日本を含めて全国的に高気圧圏内に入る。
週後半は南西諸島に、
熱帯低気圧(台風に発達している可能性あり)が接近。
8月第2週にかけて、日本の南海上は台風でにぎやかになる。
27日(日)に日本列島を南下し、
各地に通り雨をもたらした梅雨前線は、
日本の南で消滅し、
かわって日本付近は高気圧圏内に入る。
ただし、南の太平洋高気圧直轄ではなく、
日本付近に太平洋高気圧の支店ができる形の気圧配置のため、
猛暑の程度は限定的。
程よい上品な暑さとなるところが多い。
先週の猛暑傾向は一段落。
週半ば以降、南西諸島方面には台風接近の兆し。
かなり接近し、直撃の可能性もあるので、
今後の動向に厳重注意。
ただ今のところ、
特別警報発表レベルまで発達することは考えにくい。
日本のはるか南にはもう1つ台風の卵があり、
こちらも台風に発達する可能性がある。
ただいずれにしても、この頃の台風は進路が迷走しやすいため、
影響がいつ頃か、その後の進路がどうなるか、
など不透明な部分が多い。
沖縄方面では再び台風接近の兆しがあるため警戒を。
それ以外の地方はおおむね晴天が続くが、
週後半は台風の外側を大回りする雲がかかるため、
変わりやすい天気となりそうだ。
先週の猛暑が一段落し、暑いながらも凌ぎやすさを感じるため、
飲料、アイスクリームの消費のスピードもやや落ちる。
そろそろ8月の声が聞かれ始める頃。
夏物の衣料や日用品類は在庫状況を確認し、
圧縮計画の検討を始めよう。
【8月1週(8/4~8/10)の天候予測とMDポイント】
とりあえず平年並みの予想
日本の南の台風の進路次第。
ただ言えることは、今シーズン、
日本列島を覆う太平洋高気圧の軸が
例年に比べて北寄りにシフトしている。
高気圧自体のもつ空気も例年に比べて
わずかに冷涼であるため、
日本付近の暑さも猛烈なレベルになることは少ない。
平年並みの陽気ととらえて様子見しよう。
8月7日は立秋。
暑さの折り返し地点を迎える。
折り返しといってもまだ急激に気温が下がっていくわけではないので、
そこまで敏感に味覚や嗜好が変わるわけではない。
しかし、セミの鳴き声、雲の種類など情緒的に季節の進みを実感し、
体はそろそろ夏の暑さ対策から冬の寒さ対策を意識するようになる。
消費に現れる典型例が夏物に対する関心の減退(季節外れ感)。
まだそれほど積極的である必要はないが、
徐々に売場に”秋”の要素を取り入れていく頃。
特に最高気温が30℃に届かない日、
または最低気温が平年を1℃以上下回る日は、
夏の終わりを意識するようになる。
顔見せ程度で良いので、サンマなどの陳列チャンス。
<By 常盤勝美>