July 3週/台風11号接近 4週/梅雨前線消滅の可能性
【7月3週(7/13~7/19)の天候予測とMDポイント】
台風11号接近の影響で
西日本中心に大荒れ
台風11号の今度のシナリオ。
最新の予報では、
16日(木)夜~17日(金)の午前中のどこかの時間帯に
九州~四国のどこか(豊後水道沿い)に上陸する確率が高い、
という内容。
台風の動きが遅いため、
18日(土)まで西日本付近に中心が位置した後、
東に流される見通し。
その後の天候が不透明。
週前半は東北南部~近畿地方にかけてまずまずの晴天となるが、
東北北部~北海道は台風9号崩れの低気圧通過の影響で
まとまった雨に注意。
また中国、九州北部も台風9号崩れの
低気圧の外側の雲がかかり変わりやすい天気。
西日本では15日(水)から、東日本でも16日(木)から、
台風11号の北上により雨風強まる。
台風の動きが遅いため西日本では18日(土)まで、
東日本では19日(日)までぐずついた天気となる。
北海道では週半ば以降まずまずの天気が続く。
気温は九州~四国の太平洋側でやや低め。それ以外は
平年並みか高めの日が多く、特に週前半は北陸中心に
猛烈な暑さとなるが、週後半は幾分落ち着いた水準となる。
ウェザーマーチャンダイジングのポイントは大きく2つ。
週前半の厳しい暑さと週後半の台風対策。
今年は東北地方を除いて、
6月以降暑さは一段落し、
比較的過ごしやすい日が多かったため、
ここ数日の突然の猛暑はかなり体に堪えているものと考えられる。
スタミナ系のうなぎや豚肉冷しゃぶ用、
熱中症対策系、アイス、飲料系など売り場を強化し、
欠品のないようにしたい。
一方、週後半は台風対策。
影響の中心は西日本だが、
東日本も3連休前半にかけて影響を受け、
ぐずついた天気となる。
今回の台風11号の特徴は動きが比較的ゆっくりしているところ。
西日本では雨風強い状態が3日間近く続く可能性があるため
その直前14日(火)~15日(水)はまとめ売り訴求を。
また準備需要として、乾電池、携帯ラジオ、飲料水、レトルト食品
なども特設売り場を作って対応したい。
ちなみに奄美地方の梅雨明けが記録的に遅れている。
平年日は6月29日、
今年は早ければ14日(火)に発表される可能性があるが、
そのタイミングを逃すと、
統計史上最も遅い梅雨明け発表日
(過去の記録は1983年と2010年の、7月15日)になる。
【7月4週(7/20~7/26)の天候予測とMDポイント】
梅雨前線消滅の可能性
台風11号は梅雨前線を連れて東海上に去る。
週明け、日本付近で梅雨前線が消滅するため、
その後晴天が続かない可能性があっても、
平年日に近いことから、
気象庁は、九州~関東甲信地方にかけて
梅雨明け発表に踏み切る可能性がある。
ただ、少なくともその後、
太平洋高気圧に覆われて安定した夏空が続く状況でないことは確か。
西日本では変わりやすい天気となる可能性が高い。
いずれにしても予報官泣かせの、
非常に難しい状況。
気温は平年並みかやや高めの地域が多い予想だが、
晴れる日が少なければやや低めのところもありそう。
歯切れが悪くて申し訳ない。
梅雨明け発表の見通しについては、
気象庁発表の週間予報などを見ながら、
タイミングの見極めを。
最新情報を把握されたい方はご連絡をください。
可能な限り対応いたします。
今のところの予報では、
気温高めの日が多い予想のため、
引き続きスタミナ系食材、飲料、
アイスクリーム中心の売り場をおすすめする。
また学校が夏休みに突入したため、
関連の花火や虫取り網、浮き輪、
子どもの昼ご飯用アイテムなどが売れ筋。
ただ、状況は不透明なので、注意を。
<常盤勝美>