Jul.3週/太平洋高気圧が勢力を後退させる 4週/オホーツク海高気圧がやや勢力を強める
【7月3週(7/11~7/17)の天候予測とMDポイント】
太平洋高気圧が勢力を後退させる
南西諸島と北海道では期間を通して
晴れ間の見られる日が多い。
東日本では週前半は晴れ間が見られるが、
半ば以降は動きの遅い低気圧の影響で
すっきりしない天気が続く。
ただ東日本の降水量の少ない状態を
解消するほどの降水量は期待できない。
西日本では少なくとも週末にかけてぐずついた天気が続く。
特に東シナ海からダイレクトに雨雲がやってくる九州地方では
今週も大雨に注意。
気温は南西諸島で引き続き高めのほかは、
全般に平年並み。
湿度の高い状態は続くものの、
先週までの厳しい暑さは一段落。
昨年(2015年)は7月上旬、
東日本中心に日照がほとんどなく
気温が低めだったのに対して今年は厳しい暑さだった。
そのため、7月上旬の昨対比の夏物の数字はかなり良かった。
それに対して7月中旬、特に関東甲信では
昨年、梅雨が明け夏本番の厳しい暑さが続いたのに対して
今年は暑さ一段落で、週後半はやや不順な天候が予想される。
昨対比の数字は上旬の反動も加わって
かなり悪くなる可能性が高いので、数字の取り扱いには注意。
さて、この時期ボリュームのある食生活をしなくても
十分体温が維持できるため、
カロリーの少ないメニュー、ビールとおつまみ数種、
そうめんなどが主流となるのが本来である。
ただ今年予想されているように気温の上がり方が鈍い場合、
これらの食生活では少し物足りなさを感じる。
そんなとき提案したいのが、
もう1品の小鉢料理や菓子類、中華点心など。
是非売場を強化していただきたい。
【7月4週(7/18~7/24)の天候予測とMDポイント】
オホーツク海高気圧がやや勢力を強める
梅雨前線の活動が弱く、全般にまとまった雨の可能性は低い。
九州から北海道にかけては、
どちらかというと高気圧に北から覆われる感じになる。
雲多めながら晴れ間の見られる日も結構多い予想。
ただ、少なくとも例年のこの時期とは大きく状況が異なる。
予報も不透明。
そのまま梅雨前線が活動を弱め、
関東甲信以西では梅雨明け発表となる可能性もあるし、
まだまだ梅雨明けが先になる可能性もある。
いずれにしても気温は全般的にはおおむね平年並みだが、
北日本の太平洋側では
やませの影響で低めとなる可能性がある。
順調に行けば関東甲信以西で梅雨明けの頃。
今年の場合はまだすぐにその兆しはないが、
毎日11時に気象庁から発表される週間予報は
こまめにチェックされたい。
※週間予報は1日2回、11時と17時に発表されるが、
17時発表回は、11時に発表された内容の
微修正が中心であるため、
予報が大きく変わることはほとんどない。
最低限11時発表の週間予報をチェックするだけでも
梅雨明けの兆しは早い段階からつかむことができる
18日(月)が海の日で祝日となっているため、
実質この3連休から夏休みに入ったと考えて差し支えないだろう。
本来ならそのタイミングと梅雨明け発表が連動していると
盛夏物需要が爆発的に伸びるのだが、
そこまでうまくかどうかは分からない。
いずれにしても夏休み突入にあわせて
子どもの昼ご飯用メニュー需要、
プール遊び・虫取り・花火需要などが
大きく伸びるので、売場対応を。
食料品部門でのポイントは大きく2つ。
夏バテ対策のスタミナメニュー訴求と
熱中症対策訴求が鉄板。
<By 常盤勝美>