Aug.4週/台風で始まり台風で終わる? 5週・Sep.1週/太平洋高気圧がまた勢力盛り返しか?
【8月4週(8/22~8/28)の天候予測とMDポイント】
台風で始まり台風で終わる?
沖縄~近畿地方は
東シナ海南部に中心を持つ高気圧の勢力圏内に入っている。
晴れ間の見られる日も多いが、
ところどころでにわか雨や雷雨となる。
東日本~北日本は週前半、台風9号の直撃を受ける。
台風自体がコンパクトなため、
台風本体による雨は、それほど長時間続くことはないが、
伊豆方面と北海道などは記録的大雨に注意。
週半ばも変わりやすい天気が続く。
日差しはやや少なめ。
次の問題は台風10号。
週前半はしばらく日本の南に停滞するが、
週後半は日本列島に向けて北上を始めると考えられる。
ただ現時点でどのようなコースを進むかは判然としない。
広い範囲で注意が必要。
気温は引き続き全国的に高め。
とくに西日本では非常に厳しい残暑が続く。
東日本~北日本は日差しが少ないため
気温の上昇はそれほどではないが、
湿度が高く、蒸した陽気となる。
今週も、基本的なMDは、
西日本と東日本~北日本とで分けて考える。
西日本は強い日差しを伴う猛烈な残暑となる。
引き続き熱中症対策、夏バテ対策を。
ただ、夏休みもそろそろ終わるため、
花火やプール用品、虫取り網などは売場の縮小を。
東日本~北日本では台風態勢。
保存食品や乾電池、家屋修繕品や清掃用品
といった災害特需に備えた売場を用意したい。
万一、台風の直撃を受けて被害が発生した場合、
食料品でまず動きがみられるのは惣菜パンや菓子パン。
そのまま食事メニューとして食べることができるし、
数日程度は日持ちする。
次に注目すべきアイテムはおにぎりや惣菜類。
復旧や後片付けなどに時間を取られるため、
じっくり料理をつくっている時間がないので、
このような簡便アイテムが好まれる。
時間が経って、後片付けが一段落したら、
食パンやお米、料理用食材(精肉など)が売れるようになる。
被害の状況などをみながら判断したい。
【8月5週/9月1週(8/29~9/4)の天候予測とMDポイント】
太平洋高気圧勢力盛り返しか?
台風は偏西風など大気の流れをかき乱す働きがあるため、
日本付近を通過した前後は
天候の傾向がガラリと変わることがある。
今回の台風10号の場合は、
再び日本付近で太平洋高気圧の勢力を
盛り返す働きをする可能性がある。
基本的には全般に厳しい残暑となる予想。
日本列島の東半分は引き続き雨雲の通り道となるが、
前週までと比べると晴れ間のみられる時間が多くなる。
西日本では猛烈残暑が続く。
台風10号の動きによっては
対応が変わるので注意。
基本的には全国的に残暑を前提としたMDで、
熱中症対策、夏バテ対策が主となる。
ただし季節は着実に進んでいる。
体も徐々に秋冬に向けて準備を始める頃だから、
味覚に変化が見られるようになる。
これからの季節、甘味への興味・関心が高まる。
しかし、まだ気温が高いため、冷たい食感のものが好まれる。
つまり冷たくて甘い物がこの時期の基本路線だろう。
たとえばチョコレートアイスやカットフルーツ、
炭酸飲料、果汁飲料などの需要が多くなる。
<By 常盤勝美>