Dec4週/週末一旦寒気緩む 5週/また平年並みか下回る気温に
【12月4週(12/18~12/24)の天候予測とMDポイント】
週末、一旦寒気緩む
冬型の気圧配置らしく、日本海側では雪や雨、太平洋側では晴天の日が多い。寒気のピークは過ぎたため、降ったとしてもそれほど強くなく、北陸以西では雪よりも雨のところが多い。
24日(日)は北日本中心にぐずついた天気となる。低気圧に向かって南寄りの風となるため、東北以南では標高の高いところ以外、基本的には雨となりそう。
気温は週前半低く厳しい寒さだが、寒気は緩む方向のため、週末は幾分穏やかな陽気となる。
今年のクリスマス商戦は、色々な意味で盛り上がりに欠ける懸念がある。
1つは穏やかな陽気。この時期、ある程度寒さ厳しい方がクリスマス商戦は盛り上がるが、今週はむしろ、寒さ緩むと予想されている。
2つ目は24日(日)の天気。東北以南の日本海側の広い範囲では、雪ではなく、雨の可能性が高い。雪ならまだしも、雨の中、イルミネーションを見に行く人は少ないだろうから、クリスマスイブのの行楽地は人出がイマイチとなりそう。
そして、天気は関係ないが、曜日繰り。23日の天皇誕生日が土曜日と重なり、例年と比べて休日が1日減る。また、別に休日でなくても、高いクリスマス関連消費が期待できる24日がよりによって日曜日。
今年のクリスマス商戦は天気や曜日繰りの関係で、流通業界にとっては非常にもったいない感じとなるだろう。
【12月5週(12/25~12/31)の天候予測とMDポイント】
また平年並みか平年を下回る気温に
直前の24日(日)に日本海を低気圧が進んだ後、再び日本付近は冬型の気圧配置が強まり、日本海側では大雪となりそう。現状のサイクルで考えれば、27日(水)あるいは28日(木)頃にまた日本付近を低気圧が通過する可能性がある。よって、太平洋側でも天気崩れるだろう。コースなど条件さえ合えば、関東など東日本の太平洋側でも雪となる可能性がある時期だ。
気温は週前半低め。週半ば以降状況は不透明だが、平年並みか低めと予測する。
年末は、どの家庭でも購入する商品がほぼ決まっているため、気温の上下による売れ筋の変化はほとんどない。どちらかというと、雨や雪による人出(客足)の変化のほうが重要。
今年は、この時期に爆弾低気圧が発生する可能性は低いと考えられる。しかし爆弾低気圧は1日分の売上げを「無し」にしてしまうほどのパンチ力がある場合もある。しかもそれが年末にあたるとかなりのインパクトがある。念のため注意してほしい。
またこの頃、関東地方を含む東日本太平洋側でも雪の可能性があるので、雪対策準備を粛々と進めていただきたい。
<By 常盤勝美>