Jun1週/週末大雨に注意 Jun2週/状況が不透明
●6月2週(6/4~6/10)の天候予測とMDポイント
週末大雨に注意
週の初めは南西諸島を除き高気圧に覆われるが、半ばには梅雨前線が北上する。日本のすぐ南に停滞する。
後半は一旦梅雨前線が日本列島から南に離れるものの、週末にはまた前線が北上し、活動が活発化する。
10日(日)は日本のすぐ南に、台風、熱帯低気圧あるいは梅雨前線上の低気圧がやってくる。いずれにしてもこれは、熱帯の非常に湿った空気を持った雨雲である。
4日(月)は南西諸島を除き、晴れて気温は高めとなる。とくに北海道では記録的な高温となる。5日(火)は西から天気が下り坂となる。6日(水)にかけて雨の降りやすい天気になる。7日(木)~8日(金)は一旦晴れ間の見られるところが多くなるものの、9日(土)~10日(日)は活発な雨雲がかかり、関東以西の太平洋側中心にかなりの大雨となる。
九州南部や四国、紀伊半島では土砂災害が発生するレベルに達するおそれがあるため、早めの準備をしたい。
気温は、西日本では半ば以降おおむね平年並みだが、東日本から北日本では高めが続く。
6日(水)に関東甲信~中国地方にかけて梅雨入り発表の可能性が高く、北陸、東北にも可能性がある。
雨具、除湿剤、触感サラサラの籐家具などの売り込み強化をしたい。蒸し蒸しした陽気の日が多いため、涼味を中心に食感なめらかなものが好まれる。
週末は関東以西の広い範囲で大雨に厳重警戒が必要だ。土のうや清掃用品などの準備をしたい。
また食料品部門では、揚げ物など簡便惣菜中心の展開がおすすめである。
●6月3週(6/11~6/17)の天候予測とMDポイント
状況が不透明
直前の週末に日本付近を通過した低気圧(熱帯低気圧あるいは台風の可能性)の後、一旦梅雨前線は南下するが、後半には再び台湾の南のほうから熱帯低気圧もしくは低気圧が日本付近に接近する可能性がある。
いずれにしても台風は大気の流れをかき乱し、その後の天気変化を非常に複雑にする元凶のため、後半の天気図パターンは現時点で不透明だ。
南西諸島は梅雨末期にあたり、雨の降りやすい天気の日が多く、大雨となる可能性が高い。それ以外は、週半ばの雨は小康状態になると考えられるが、週末はまた雨となる可能性が高い。
気温は全般に平年並みと考えておくのが良いだろう。前週までとくらべて日差しが少なくなり、またオホーツク高気圧からの冷涼な空気が入りやすく、少なくとも顕著な高温は考えにくい。
3月以降、5月7日からの週を除いて、各地とも気温は平年並みか高めが続いているが、場合によっては高温傾向は一段落する可能性がある。とくに東日本の太平洋側では梅雨寒となる可能性がある。
そのような気温の上がり方が鈍い日は、パンやパスタソース、中華惣菜の販売数が伸びる。これらのアイテムの欠品に注意をしたい。衣料品部門では羽織物の展開をするとよいだろう。
<By 常盤勝美>