Jun2週/台風がオホーツク海高気圧を呼び寄せる Jun3週/典型的な梅雨の天気図
●6月3週(6/11~6/17)の天候予測とMDポイント
台風がオホーツク海高気圧を呼び寄せる
週の初め、日本の南海上を台風5号が北東へ進む。それほど陸地に接近するものではないが、梅雨前線が刺激され活動が活発になる。またこの台風をきっかけにオホーツク海高気圧が顕在化する。
週末は南西諸島方面で梅雨前線の活動が一層活発化する。
週初めは台風5号の影響等により、東日本から北日本で天気ぐずつく。台風通過後は一旦広い範囲でまずまずの天気となるが、週末は南西諸島で雨となる。これは大雨のおそれがあるものだ。
気温は北日本で平年より低めになる。オホーツク海高気圧からの冷涼な空気が入り、涼しいくらいだ。それ以外のところも天気のぐずつく日は気温低めだが、晴れ間が見られればすぐ平年を上回る気温となるため、週のトータルでみればおおむね平年並みといったところである。
5月第三週目以降、全国的に高温傾向が続いていたため、それがおさまり梅雨寒のような天候になると、パンや中華、パスタ類などの需要が集中することがまれにある。欠品に注意していただきたい。
衣料品部門では羽織物を強化するとよい。晴れ間が見られる日と、ぐずついた天気の日とで陽気が大きく異なり、売れ筋もダイナミックに変化するので、陽気に合わせた品揃えの徹底をしたい。
●6月4週(6/18~6/24)の天候予測とMDポイント
典型的な梅雨の天気図
日本の南には梅雨前線が停滞する。一方、オホーツク海高気圧も元気だ。
この1週間は大きな天気図の変化はなさそう。
南西諸島では梅雨空が続く。そろそろ梅雨末期にあたり雨量も多くなるおそれがある。
北海道では晴れ間の見られる日が多いが、東日本から西日本では雲の出やすい天気が続き、西の地方ほど雨が降りやすい。
気温は、オホーツク海高気圧に近い北海道で平年より低い可能性があるが、それ以外の地方は基本的に平年並みでやや高めのところもある。
南西諸島では防災グッズの売り込みを強化したい。それ以外の地方は、引き続き陽気の変化を見ながら発注仕入れ量の調整及び品揃え、売場づくりの対応をしていきたい。
湿度の高い状態が続き、カビなど雑菌が繁殖しやすい条件が揃う時期だ。解毒効果のあるお酢や薬味類の展開を強化したい。
<By 常盤勝美>