Dec5週/年末寒波襲来 Jan1週/北日本除いて再び寒気は緩む
●12月5週(12/24~12/30)の天候予測とMDポイント
年末寒波襲来
週前半は北日本で弱い冬型、東日本~西日本では高気圧に覆われ、南西諸島では高気圧の南側に入る。週後半は全国的に冬型の気圧配置が強まり、上空にはこの時期としては強めの寒気がやって来る。年末寒波が襲来する。
北陸以北の日本海側ではぐずついた天気が続く。北陸では週前半は雪でなく雨となる。週後半は全般に雪の降り方が強まり、北日本では吹雪となるところもある。
山陰~九州北部でも、週後半は雪や雨の日がある。南西諸島は週を通して北東貿易風が吹くため、すっきりしない天気が続く。それ以外の太平洋側各地ではおおむね晴れる日が多いが、週末は寒気の吹き出しが強いため、濃尾平野、仙台平野、四国西部などでも雪が降る可能性が高い。
気温は初め平年並みか高めの日もあるが、週後半は一気に低めになっていく。
秋冬の寒い陽気は歓迎できる場合が多いが、今回の寒波は少し程度がひどい。北日本では交通に影響が出るほどの暴風雪になるおそれがあり、早い段階から物流対策の検討をおすすめする。
また、買物に外出するのも億劫になる寒さのため、大掃除需要は今週後半あまり期待ができず、週末の客足も若干の伸び悩みを懸念する。
クリスマスが終わり、和の食卓に戻るため鍋物需要が大きく期待できそうだ。正月準備と一緒に売込みを一層強化したい。
●1月1週(12/31~1/6)の天候予測とMDポイント
北日本除いて再び寒気は緩む
週前半は北日本中心に冬型の気圧配置が続くが、東日本~西日本では高気圧に覆われる。南西諸島は引き続き高気圧の南側に位置している。
北日本上空には断続的に強めの寒気が流れ込むが、東日本~西日本では寒気の流れ込みがやや弱い。
日本海側では雪の降りやすい天気が続くが、前週末に比べると降り方は弱く、風もそれほど強くない。南西諸島では引き続きすっきりしない天気だが、それ以外の地方はまずまずの晴天の日が多い。
気温は北日本で平年並みだ。それ以外は平年並みかやや高めとなる。
大晦日、元日はまだ厳しい寒さだが、その後は徐々に冷え込み緩む方向だ。初詣にはそれほど悪くないだろう。
近年はおせち料理を正月の間ずっと食べる家庭は少なくなっていると聞く。冷え込みの緩んだこの時期であれば、ハンバーグや生姜焼き、野菜炒めなど定番系メニューがおすすめだ。
<By 常盤勝美>