Oct2週/暑さ徐々に収まるが、週末は台風に最大級の警戒を Oct3週/北日本に寒気の流れ込みが予想される
●10月2週（10/7～10/13）の天候予測とMDポイント
暑さ徐々に収まるが、週末は台風に最大級の警戒を
8日(火)に低気圧が通過する以外、週後半にかけて日本列島は移動性高気圧に覆われる。
問題は、日本の南海上を北上する台風19号だ。11日(金)～13日(日)頃にかけて、東日本の太平洋側の地方に、強いまたは非常に強い勢力のまま接近する可能性がある。
8日(火)に全国的に天気が崩れた後は、しばらくは晴れやすい天気が続く。しかし週末は台風19号の影響で、近畿～東北南部を中心に猛烈に荒れた天気となるおそれがある。
気温は週後半にかけては高めだが、顕著な高温傾向は解消する。徐々に平年並みの水準に戻る方向だ。週末は多くの地域で、台風に向かって北寄りの風が強まるため、涼しい陽気となる。
週前半はまだ季節外れの暑さとなるため、スタミナ系食材や涼味需要がありそうだ。週後半は気温以上の涼しさを感じる可能性があり、ようやくおでん関連の練り物や、スープ類などの需要が期待できる。
また週末の台風接近に向けて乾電池、保存食、冷凍食品、家屋修繕品など防災グッズの需要もかなり期待される。
10日(木)～11日(金)は前倒し需要が生まれる可能性が高く、場合によっては店舗スタッフの増員も想定・準備しておくべきだ。
●10月3週（10/14～10/20）の天候予測とMDポイント
北日本に寒気の流れ込みが予想される
台風19号が過ぎ去った後、日本付近は一時的に冬型の気圧配置となり、その2～3日後と合わせて2段階で上空に寒気が流れ込む予想だ。東日本～西日本は移動性高気圧に覆われる日が多いが、週後半頃に低気圧が通過する。
北日本ではこれまでに比べると、時雨の天気となる日が増える傾向だ。それ以外は晴れる日が多いが、週後半のどこかで天気が崩れる。
気温は上空に強めの寒気が流れ込む影響で、北海道では平年並みとなる。ただこの寒気がどこまで南下するか、不透明だ。あまり南下してこなければ東日本～西日本では気温は高めとなる。
台風によって偏西風の流れが少し変わり、寒気が少し南下する状況となれば、東日本～西日本でも気温が平年並みの水準におさまる可能性もある。
ようやく季節の進みを感じる１週間となりそうだ。
おでん、野菜スープの売り込みを強化したい。まだそれほど気温が低くなく、体温は十分維持できるため、熱々コッテリのメニューよりは、あっさりサッパリ系のメニュー(具材)の方が好まれる。
北海道では雪の準備を急ピッチに行いたい。ただし、翌週はまた気温が高めに転じる可能性もあり、おでんや鍋つゆ関連の売場拡大は様子を見ながらにした方が良い。
＜By 常盤勝美＞
