Nov2週/北日本で冬型の気圧配置になりやすい Nov3週/朝晩の冷え込み強まる
●11月2週(11/4~11/10)の天候予測とMDポイント
北日本で冬型の気圧配置になりやすい
7日(木)頃に、北日本を低気圧が通過する。また8日(金)は日本の南を弱い低気圧が通過する。それ以外は、北日本で西高東低の冬型の気圧配置となる。東日本~西日本では高気圧に覆われる。
北日本の日本海側ではしぐれの天気となりやすい。この時期本来の寒気も流れ込んでくるため、旭川や札幌などでも初雪となる可能性が高い。それ以外の地方は晴れる日が多いが、8日(金)は低気圧の影響を受けて東日本を中心に天気ぐずつく。ただし、まとまった雨にはならない見通しだ。
気温は初め平年より高めの所もあるが、週半ば以降おおむね平年並みとなる。ようやくこの時期らしい陽気の日が多くなる。
ようやく季節が進み始めた。北海道では多くの観測点で、今週中に初雪が観測される見通しだ。また山間部を中心に積雪も予想される。北海道だけでなく東北および長野など中部内陸部でも雪に向けた準備を怠らないようにしたい。
それ以外の地方でも、朝晩の気温が10℃を下回る日がようやく見られるようになる。「10℃」というのは、本格的に鍋物需要が高まってくる温度の目安だ。売場を一層強化したい。
また日本付近は北西季節風が吹きやすく、空気の乾燥が進むので、乾燥対策アイテムの積極的な売り込みも忘れずに。場合によっては東京地方でも2年ぶりに木枯らし1号が今週中に吹く可能性がある。4日(月)には近畿地方で木枯らし1号が吹いた。
●11月3週(11/11~11/17)の天候予測とMDポイント
朝晩の冷え込み強まる
北日本方面は短い周期で低気圧が通過し、その後冬型の気圧配置になる、これの繰り返しだ。東日本~西日本では週に1回のペースで低気圧が通過する可能性はあるが、基本的には高気圧に覆われる日が多い。
東日本~西日本では晴れ間の見られる日が多い。北日本では日本海側中心にしぐれの天気により雨や雪の降る日が多い。初雪の範囲は東北地方まで南下する可能性がある。
気温はおおむね平年並み。7月末以降、全般的に高温傾向だったが、ようやくそれも解消した。朝晩は冷え込みが強まり、季節が一気に進んだ感覚となりそうだ。
朝晩の冷え込みが一層強まることで、鍋物需要、シチュー需要の高まりが期待できる。非食品でも布団、家電などの日用品やコートなどの衣料品といった冬物需要が大きく高まる。売場での説明員、販売員などを増やして対応したい。
ここに来ての急激な冷え込みにより、免疫力が低下して体調を崩す人の割合が多くなる懸念がある。日々、手洗いうがいを励行されたい。また売場でも風邪薬や咳止めなど、在庫のこまめな確認をしておきたい。
<By 常盤勝美>