Jan4週/週後半、日本の南に前線停滞 5週/週後半は寒気が入る
●1月4週(1/20~1/26)の天候予測とMDポイント
週後半、日本の南に前線停滞
20日(月)~21日(火)は冬型の気圧配置となり、日本海側では雪、太平洋側ではおおむね晴れる。22日(水)は日本を広く高気圧が覆い、全国的にまずまずの晴天となる。その後は日本の南に前線が停滞し、時折前線上を低気圧が通過する。
その後は東日本~西日本でこの時期としてはかなり珍しく、ぐずついた天気が続く。とくに低気圧が発達しながら進む26日(日)頃は、まとまった降りとなる。現時点で東北地方以外は雨の予想だが、万が一寒気の引き込みが強く雪になった場合は、関東内陸部中心に大雪となるおそれがある。
気温は週後半にかけて高めとなる。この時期としては季節外れの暖かさとなる日もありそうだ。ただし26日(日)は低めとなりそうだ。
20日(月)は二十四節気の大寒だ。本来は年間で最も寒さ厳しい時期だが、今季はとくに強く冷え込むことがなく、東京ではいまだに氷点下の冷え込みがない。引き続き鍋物など冬物メニュー用食材の需要に大きな伸びは期待できない。中華や揚物などもバランスよく展開した方が良いだろう。
なお26日(日)~27日(月)は、現時点で関東内陸部を中心に大雪の可能性がある。念のため状況をウォッチしておいたほうが良い。場合によっては長靴、スコップ、融雪剤、ほうき、タイヤチェーンなど雪対策商品の在庫を早めに確保しておきたい。肉類やホット飲料、カップスープの素なども、需要集中に対応できるようなシミュレーションをしておきたい。
●1月5週(1/27~2/2)の天候予測とMDポイント
週後半は寒気が入る
日本の南に前線が停滞する状況は週半ば頃までに解消の見通しだ。その後は冬型の気圧配置となり、久しぶりに冬型が強まる可能性がある。
週前半は東日本~西日本でぐずついた天気となる。週後半は太平洋側で晴天に戻るものの、日本海側では雪や雨の降り方が強まる。今季一番のまとまった雪となる可能性がある。
気温は週前半に高めで、週後半には寒気の影響で平年並みに戻る。体感的には気温以上の寒さとなりそうだ。ただし今回の寒気も一過性である。
まだ週後半の寒気の規模は不透明だ。週末には2月に入るタイミングでもあり、冬物はこの寒さを利用して積極的に在庫圧縮していきたい。今後の1カ月予報や長期予報の内容にもよるが、今回の寒気が抜けたら、売場を早々に春物に切り替えるくらいでも良さそうである。ただし例年4月上旬までは寒の戻りに見舞われることが多いので、在庫の圧縮しすぎには念のため注意が必要だ。
<By 常盤勝美>