Jul2週/引き続き広い範囲で記録的大雨に最大級の警戒を Jul3週/梅雨前線はゆっくり北上傾向
●7月2週(7/6~7/12)の天候予測とMDポイント
引き続き広い範囲で記録的大雨に最大級の警戒を
沖縄地方では太平洋高気圧に覆われて夏空が続く。奄美地方も週末には太平洋高気圧の勢力圏内に入り、晴れが続くようになる。順調に行けば今週後半から今週末のどこかで梅雨明け発表か。北海道も週後半は高気圧に覆われて晴れ間の見られる日が多い。基本的に日本付近には梅雨前線が停滞し、しかも活動が活発な状態が続くため、雨の降りやすい日が多い。
今週も九州地方を中心に、全国のあちらこちらで非常に発達した雨雲が長時間にわたってかかる可能性がある。引き続き記録的大雨に最大級の警戒をしておきたい。
気温は西日本で引き続き平年並みかやや低めの可能性がある。東日本~北日本では平年並みか高め。いずれにしても全般に湿度が非常に高く、不快な陽気が続く。
九州では前週末以降、記録的な豪雨に見舞われているが、決して峠を越えたわけではなく、今週も引き続き大雨に注意が必要だ。土中には大量の雨水が含まれているため、今後ちょっとした雨でも土砂崩れや河川氾濫などが発生するおそれがある。危機管理を徹底していただきたい。
またお客に高い防災意識をもっていただくためにも、飲料水、保存食、乾電池など、防災グッズの提案を引き続き強化したい。
●7月3週(7/13~7/19)の天候予測とMDポイント
梅雨前線はゆっくり北上傾向
南西諸島は太平洋高気圧に覆われて安定した夏空が続く。週初めには、奄美地方に続いて九州南部まで、太平洋高気圧圏内に入る可能性がある。早ければ週前半、九州南部で梅雨明け発表の可能性がある。
本州付近は梅雨前線が停滞し、九州北部から東北で梅雨空が続く予想だ。週末は梅雨前線がどこまで北上するかによるが、梅雨明け秒読みとなる可能性はある。とくに関東甲信地方がポイントだ。
気温は全般に平年並みか高めとなる。
11時に発表される週間予報を毎日こまめにチェックし、梅雨明けのタイミングを早めに見極めたい。週間予報で、晴れ時々曇あるいは曇時々晴れの予報が続くようになれば、そのタイミングで梅雨明け発表の可能性があることを示唆している。
今年の場合、水着や浮き輪、サンオイル、花火などのレジャー用品は振るわないかもしれない。梅雨明け直後は1年の中でも最も熱中症患者が増える時期なので、スポーツドリンク、塩分チャージ系商品などの欠品に注意が必要だ。また、UVケア用品も在庫を厚めに持っておきたい。
7月22日の土用の丑の日に向けた売り込みも、現時点では追い風の状況だ。
<By 常盤勝美>