Jul5週/西日本梅雨明け、東日本は不透明 Aug1週/東日本は雲多めか
●7月5週(7/27~8/2)の天候予測とMDポイント
西日本梅雨明け、東日本は不透明
梅雨前線は日本海南部から東北地方を横切る形で停滞する。北側はオホーツク海高気圧に、南側は太平洋高気圧に覆われる。とくに週半ば以降は、太平洋高気圧が西日本方面で勢力を強める。
南西諸島は夏空となる日が多い。また北海道も週末は多少雲多めだが、全般には晴れる天気が続く。
九州南部では28日(火)以降、それ以外の近畿以西の地方も30日(木)頃までは高気圧の勢力圏内に入り晴れる天気が続くようになる。
微妙なのは、東海、北陸、関東甲信、東北の各地方だ。東海も週後半には晴れ間が多くなる予想だが、梅雨明け発表に至るかどうかは微妙である。また関東も週後半は梅雨前線の活動が弱まるため、晴れ間の見られる日もあるが、すっきり晴天とはならず、午後には変わりやすい天気となる。北陸は曇りがちの天気が続き、梅雨明けのメドが立たず。東北も週末以降は晴れ間が見られる日もあるが、こちらも状況は不透明だ。
気温は日差しの戻る西日本でおおむね平年並みとなる。引き続き日差しの少ない東海~東北では平年より低めだ。
近畿以西ではようやく梅雨明けの見通しだ。最高気温が35℃前後の暑さが続く。35℃というと非常に厳しい暑さという感覚があるかもしれないが、この時期大阪では、平年でも最高気温が34℃前後まで上がるため、平年を少し上回る程度である。
東日本ではまだ梅雨明けが見通せないが、湿度の高い日が多く、不快指数は高いため、最高気温をあまり気にせずスタミナ系食材の展開が良さそうだ。
日差しが少ないエリアでは熱中症対策商品はやや下火となる可能性がある。
●8月1週(8/3~8/9)の天候予測とMDポイント
東日本は雲多めか
西日本では太平洋高気圧に覆われ晴れる日が多い。梅雨前線の位置の読みが難しい。本来、梅雨前線はオホーツク海高気圧と太平洋高気圧の境目にできるものだが、オホーツク海高気圧がこの期間、徐々に暖まり太平洋高気圧として振る舞うようになる。
関東など東日本でも晴れる日が多いものの、風回りの影響で少し雲の出やすい状態となる日が多く、にわか雨、夕立も起こりやすい。だが、東日本付近ではどこかのタイミングで梅雨前線が消滅する。
東北から北海道は前線や低気圧の影響を受けて短い周期で天気が変わる。
気温は日差しが少なめの関東甲信で下振れの可能性があるが、基本は全般に平年並みとなる。ただ平年並みと言えども西日本では最高気温が35℃前後まで達する厳しい暑さとなる。
現時点の予想では、東北~関東の太平洋側では、やませの影響で気温の上がり方が鈍い日が見られるリスクはある。だが、オホーツク海高気圧が順調に暖まる予想であるし、低温の可能性は低いと見なしてスタミナ系食材を引き続き展開するのが妥当と考える。
ただ、週後半には早くも二十四節気の立秋を迎える。今年は季節の進みに関する季節感が例年より遅く、まだ夏の終わりや秋の訪れを感じるには早い可能性はあるが、味覚に少し変化が生じる時期ではある。
すなわち、甘味に対する関心が高まっていく頃ということだ。キーワードは冷たくて甘いもの。チョコレートアイスなどが一番のおすすめである。
<By 常盤勝美>