Aug4週/西日本では週半ばに台風8号の遠い影響 Sep1週/
●8月4週(8/24~8/30)の天候予測とMDポイント
西日本では週半ばに台風8号の遠い影響
日本付近は太平洋高気圧に覆われるが、週初めから週半ばにかけて、台風8号が南西諸島に接近した後東シナ海を北上する。
中国地方、近畿地方および東日本、北日本では晴れ間の見られる日が多いが、週半ば以降は台風8号の外側を大回りする南風の影響で大気の状態がやや不安定となり、雷雨が起こりやすくなる。
南西諸島では週初め、台風8号の本来の雨雲がかかり雨風強まる。九州、四国地方では、週半ばに台風8号が東シナ海を北上し、変わりやすい天気となる。
気温は全般に平年より高めで、残暑傾向にある。ただし先週までのような最高気温が40℃近くまで上がることは徐々に少なくなっていく。
今週も広い範囲で急なにわか雨、雷雨に注意が必要だ。とくに週半ばの西日本は大気の状態が非常に不安定となる。日中の気温が40℃近くまで上がることがほとんどなくなり、熱中症対策商品の需要もピーク期を越えたと考えるべきだ。9月までは残暑による熱中症リスクが高い日が多いため、熱中症対策商品の需要は見込まれるが、徐々に売場の規模を減らしていく時期に入っている。
熱中症対策商品のかわりにフルーツやきのこ類をはじめとした秋の味覚の展開を強化していきたい。とくにきのこ類は天候不順によって価格が高騰している葉物野菜に代わるおすすめ商品としてタイミングも良さそうである。
●9月1週(8/31~9/6)の天候予測とMDポイント
とくに週前半、台風情報に注意
台風の進路なので、まだ不確定要素が多いが、週前半に南西諸島~九州地方の近傍に新たな台風が接近する可能性がある。
台風の進路次第では週前半、西日本で荒れた天気となるおそれがある。今後の情報に注目されたい。東日本~北日本では幾分影響は小さいものの、今週に比べると変わりやすい天気となる。
気温は引き続き平年並みか高めだ。ただ週末は大きく2つのシナリオが考えられ、実際にどうなるかは現時点では不透明である。1つはこのまま高温傾向が続くシナリオ。もう1つは上空に強めの寒気が南下して暑さがおさまるシナリオ。なお、いずれになったとしても、その次の週にはまた高温傾向となる可能性が高い。
台風情報に注意したい。現段階でとくにリスクが高いエリアは九州や南西諸島だ。もし万が一、台風が陸地に極めて接近あるいは上陸する可能性が予想された場合には、台風最接近と予想される日より4~5日前くらいから防災グッズの売り込みを強化していきたい。
8月31日の二百十日(台風がやって来やすい頃を示す雑節)や9月1日の防災の日など防災意識の高まる時期でもある。これらを絡めて防災グッズの売り込みを強化したい。
食料品では秋の味覚を展開しつつも、残暑の影響で主力はスタミナ系食材と考えられる。
なお、その後も当面残暑が続く予想となっているが、台風が日本列島付近を通り過ぎた後、天候の傾向がそれまでと比べてガラリと変わることがある。それが1カ月予報などでは予測できないレベルのこともあり、そういった意味でも台風はリスクと捉えておくと良い。
<By 常盤勝美>