Sep1週/台風9号だけでは終わらない可能性 Sep2週/週前半は残暑が続く
●9月1週(8/31~9/6)の天候予測とMDポイント
台風9号だけでは終わらない可能性
週前半から半ばにかけて台風9号が東シナ海を北上し、朝鮮半島方面に抜ける。先週の台風8号とほとんど同じコースだが、8号よりは幾分九州の陸地に近いコースとなる。
また週前半に秋雨前線が弱まりながら日本の南東海上で一旦消滅し、その後日本の東海上に中心を持つ高気圧に覆われるが、張り出しがイマイチ。場合によっては日本の南に次の台風が発生し、週末にかけて西日本にかなり接近する可能性がある。
東北~北陸の日本海側では大きな天気の崩れはない1週間となる予想だが、それ以外は変わりやすい天気となるところが多い。
南西諸島は週初め、台風9号の影響で大荒れの天気となる。とくに久米島方面は台風直撃のおそれもあり、最大級の警戒をしてほしい。九州地方も週半ばは台風の外側の雲がかかり、雨風が強まる。
関東以北の太平洋側では、週前半に秋雨前線南下とその後の風回りが悪くなる影響ですっきりしない天気の日が多い。週末の天気は不透明である。台風9号の後、日本の南に台風が発生し、その後西日本に接近する可能性があるためで、状況によっては大荒れの天気となる。今後の情報に注目してもらいたい。
気温は全般に高めとなる。台風9号の北上に伴い、日本付近に間断なく南からの暖かい空気が入る影響で今週も厳しい残暑となるところが多い。
台風9号の状況も心配だが、それに加えて週末の天気の動向にも十分に警戒をしてほしい。
今週のキーワードは厳しい残暑と台風だ。厳しい残暑といえども、40℃前後にまで達する水準になる可能性は極めて低くなったと考えて良い。ただこの時期としてはまだかなりの高温が予想されているので、あまり秋の味覚ばかり急がず、夏バテ対策のスタミナメニューもしっかり展開することをおすすめする。
もし週末~来週初めにかけて西日本方面に台風が接近する可能性が出てくるとすれば、予想が出始めるのは9月1日(火)ないし2日(水)頃からとなる。飲料水、保存食、乾電池、土のうなど、防災関連商品は在庫の確保に後れを取らないよう、注意をはらいたい。
●9月2週(9/7~9/13)の天候予測とMDポイント
週前半は残暑が続く
西日本に台風が接近するかどうかも含めて、不透明な状況だ。ただ、基本的には日本列島には南からの湿った空気が入りやすい状況が続く。期間の終わりには、北日本方面にちょっとした寒気が入る可能性がある。
西日本中心に週前半は曇や雨の天気となる可能性が高い。台風の発生状況、進路によっては大荒れの天気となるおそれもある。週後半は全般に天気が周期的に変化する。
気温は週前半中心に高めで残暑が続く。週後半は北日本で残暑が少し和らぐが、限定的な範囲となりそうだ。
いずれにしても週初めは南からの暖かい空気が入り、猛烈な残暑となる可能性がある。9月に入り、そろそろ熱中症対策商品も見切りを始める時期なので、このタイミングで在庫をある程度減らしておけると良いだろう。
週後半は、ようやく北日本で本格的な秋の到来を実感できるレベルに気温が落ち着く可能性がある。それでもまだ平年よりは高い見込みだが、季節進行に伴う味覚変化に合わせて、甘味を感じられるメニューや商品(野菜ジュースや根菜サラダなど)を積極的におすすめしたい。
<By 常盤勝美>