Nov2週/週後半にかけて冷え込み続く Nov3週/上空に暖かい空気が入る
●11月2週(11/9~11/15)の天候予測とMDポイント
週後半にかけて冷え込み続く
北日本では週の初めと13日(金)~14日(土)にかけて冬型の気圧配置となる。それ以外は東西に連なる移動性高気圧に覆われる。週前半から週半ばにかけて、上空の寒気の影響を受ける。
北日本の日本海側では週前半と週末にしぐれの天気となる。週前半の寒気は、この時期並みかやや強く、東北中部あたりまで雪の範囲が南下する。それ以外はおおむね晴れる天気が続く。天気の崩れがほとんどないため、空気の乾燥度が進む。
気温は週半ば頃にかけて平年並みか低めのところもある。とくに晴天が続いて放射冷却が効きやすい状況が続くため、朝晩の冷え込みは強めになりそうだ。
週末は寒気が抜け、全般に気温は上向きとなる。
強い冷え込み、空気の乾燥と、秋冬物季節商品の販売数が大きく伸びる条件が揃う。鍋物食材、根菜類、白菜などをはじめとして寒さ対策・乾燥対策商品などの売り込みを図りたい。
食品以外の部門では、暖房器具、寝具、冬物コート類など耐久財も販売レベルが年間のピーク水準に達するレベルとなる。例年は勤労感謝の日を含む週が年間のピークとなることが多いので、今年もこの週末から向こう2週間程度をピークと想定し、売り込みの強化と場合によっては人員配置の調整を行いたい。
●11月3週(11/16~11/22)の天候予測とMDポイント
上空に暖かい空気が入る
北日本方面で冬型の気圧配置となることも少なく、全般に移動性高気圧に覆われる日が多い。寒気の合間の時期にあたり、上空には相対的に暖かい空気が入る。
北日本の日本海側でのしぐれの規模は小さく、全般に晴れる日が多い。
強い寒気の南下はなく相対的に暖かい空気が入るため、気温は全国的に平年より高めとなる。小春日和となるところが多い。
折角前週、冬物の売場を一層強化したばかりだが、この週はポカポカ陽気の影響で冬物の動きが一旦鈍りそうだ。
食品部門では熱々メニューのニーズが低下するため、食感の冷たい刺身類や生野菜サラダ、季節の端境期に比較的強い揚げ物類や中華メニューなどが好まれると考えられる。
ただ、その後の予報次第だが、また気温が大きく下がる可能性もあるので、状況によって売場づくりをご判断いただきたい。
<By 常盤勝美>