Dec4週/穏やかなクリスマス 5週・Jan1週/年越し寒波襲来
●12月4週(12/21~12/27)の天候予測とMDポイント
穏やかなクリスマス
北日本を中心として弱い冬型の気圧配置が続く。週後半の24日(木)頃、日本付近を弱い気圧の谷が通過する。また27日(日)も、西から低気圧が接近する。
地域によって天候の傾向に少し違いがある。北海道は週前半は日本海側でも晴れ間の見られる日があるが、週後半は再び雪の降りやすい状態となる。東北~北陸の日本海側ではぐずついた天気が続くが、北陸は雪でなく雨の日が多い。それ以外の地域は晴れ間の見られる日が多いが、気圧の谷が通過する24日(木)頃は太平洋側の地方でも雲が多めとなる。また27日(日)は西から天気が下り坂となる。
週後半に、関東など東日本の太平洋側で南から暖かい空気が入り、気温は高めとなる。それ以外も寒気の合間の期間に入るため、平年並みかやや高めで、クリスマスは穏やかな陽気となるところが多い。
穏やかなクリスマスで、外出時の億劫さは軽減されるところが多いため、翌週に日本列島を襲来すると予想される寒波の前に年末年始に向けた買物を早めに済ませるよう、是非訴求しておきたい。
クリスマスの食卓には冷え込みが弱く、鍋物料理を楽しむには少し気象条件的に合わないことが予想される。そのため、もし和食を提案するならば寿司、焼き肉などをおすすめしたい。
●12月5週/1月1週(12/28~1/3)の天候予測とMDポイント
年越し寒波襲来
週初め、日本の南を低気圧が通過した後、日本付近は再び冬型の気圧配置が強まり、しばらく続く。
上空には今月半ばと同規模程度の寒波が再び襲来する。年越し寒波となる見通しだ。
週初めは関東以西の太平洋側でも天気が崩れる。中部内陸部では雪まじりの可能性がある。その後は冬型の天気分布となりそうだ。
日本海側では雪、北海道の一部や東北~山陰の山間部ではまた大雪、ドカ雪の可能性があり、今後の情報に注意いただきたい。太平洋側では基本的に晴天となるが、仙台平野、濃尾平野など寒気の強い吹き出しにより今回も雪雲が一部流れ込むところがあり、積雪のおそれもある。
気温は平年より低めで、厳しい寒さとなる。
全国的に厳しい寒さの中での年越しとなる可能性がある。COVID-19等の影響がなくても、初詣などを遠慮してしまうほどの寒さで、日本海側では雪となる見通しだ。
大晦日は夕食に鍋物料理がおすすめの陽気となりそうだ。
なお、年明けは東京でも初雪の平年日の頃。寒気が緩む直前に南岸低気圧が接近した場合、関東などでもまとまった雪となることがある。そろそろそのシーズンなので関東でも雪対策の準備を進めておきたい。とくに欠品に注意が必要なのが肉類全般やホット飲料などである。
<By 常盤勝美>