May4週/すっきりしない天気が続くところが多い 5週/西日本では梅雨空
●5月4週(5/17~5/23)の天候予測とMDポイント
すっきりしない天気が続くところが多い
<概況>
梅雨前線が日本のすぐ南に停滞し、前線上を断続的に低気圧が通過する。一時南西諸島方面まで勢力が張りだした太平洋高気圧は、週後半以降、勢力が幾分後退する。
<天候解説>
北海道は梅雨前線の影響範囲外で晴れ間の見られる日が多いが、21日(金)~22日(土)は梅雨前線上に低気圧が通過する影響で天気が崩れる。
東北~九州にかけては、梅雨前線の影響を受けて曇や雨の日が多く、特に西日本や日本海側の各地では時折大雨のリスクが高まる。ただ23日(日)は梅雨前線が途切れ、東日本や北日本で晴れ間が見られる。
南西諸島方面は初め太平洋高気圧の勢力圏内に入って晴れ間が見られるが、週後半以降は梅雨前線の影響を受けやすく曇や雨の天気が続きやすい状態に戻る。
気温は、基本的に平年より高めの日が多い。ただし日差しが少なく、風向きの影響によっては日中の気温の上がり方が鈍い日もある。最低気温は平年より大幅に高めの日が多い。
<ウェザーMDのポイント>
梅雨入りが発表された地域では大雨による被害の可能性を想定して、近くの気象台が発表する防災情報をこまめにチェックしていただきたい。
今週は南からの湿った空気が入りやすく、湿度が高い日が多いため、除湿、除菌などを意識した食品、日用品の売場展開を急ピッチで進めていただきたい。
一方、本来この時期にピークに向けて売上げが大きく上昇するUVケア用品は、日差しが少ない分、消費消耗速度が例年に比べてやや遅く、購買サイクルの間隔も少し長くなりそう。
●5月5週(5/24~5/30)の天候予測とMDポイント
西日本では梅雨空となる日が多い
<概況>
日本の南に梅雨前線が停滞する。ただ東日本(北日本)付近では活動が弱まり、高気圧の勢力下の入ることが多い。
<天候解説>
南西諸島~西日本では梅雨前線の影響でぐずついた天気の日が多い。それがいつまで続くか不透明だが、少なくとも週前半は続く可能性が高い。
関東から北の地方では梅雨前線の影響は小さく、晴れ間の見られる日もある。
西日本中心に南からの湿った空気が入る日が多いため、気温は引き続き平年よりやや高め。
<ウェザーMDのポイント>
西日本中心に、引き続きじめじめした陽気の日が多いため、涼味や、甘くない炭酸飲料など、のど越しの良い食品への関心が高そう。酢の物や薬味類など、殺菌・解毒などの効果がある食品に対する関心も高まる。
一方で、お出かけ用の弁当用食材等はやや苦戦か。例年なら梅雨の走りが終わり、一旦晴れやすい期間に戻る時期だが、今年はそうならず、このまましばらく梅雨空が続きやすい状況となる懸念がある。
<By 常盤勝美>