Jun4週/梅雨前線は日本の南東海上に Jun5週~Jul1週/梅雨前線が北上
●6月4週(6/21~6/27)の天候予測とMDポイント
梅雨前線は日本の南東海上に
<概況>
梅雨前線は日本の南東海上に、東北東~西南西の向きに停滞し、日本付近は日本海に中心を持つ高気圧に覆われる。
週後半、梅雨前線は西日本の南海上で一旦消滅するが、週末少し北にジャンプした形で、中国大陸方面から梅雨前線が西日本方面にのびてくる。
<天候解説>
全体的に見ると日本海の高気圧に覆われ晴れ間の見られるが、関東、北陸、東北南部は梅雨前線の雨雲がかかり、小雨が降ったりやんだりの天気。東海や東北北部も曇りがちの天気の日が多い。
また、沖縄方面はそろそろ梅雨末期にあたり、時折かかる活発な雨雲の影響で、いつ大雨となってもおかしくない状況が続く。
気温は全体的に見ると平年並みか関東以西でやや低めだが、関東と西日本で状況は少し異なる。
関東は朝晩の気温は高めだが、日中の気温の上がり方が鈍い。極端なレベルではないが梅雨寒の傾向。
一方、西日本は晴れ間の見られる日が多い分、朝は冷え込み強まるが、日中は日差しの影響で気温やや高め、トータルではやや低め。
<ウェザーMDのポイント>
西日本と東日本で対応が少し異なる。
西日本は猛暑対応をしよう。熱中症対策商品を初めとして、スタミナ系食材など、真夏向きの売場展開をベースに。
東日本は(それほど顕著ではないが)梅雨寒に対応しよう。季節に逆行した陽気の時に好まれるパンや中華、洋食などが相対的に支持されやすいので、需要の急集中による欠品には注意したい。
●6月5週/7月1週(6/28~7/4)の天候予測とMDポイント
梅雨前線が北上
<概況>
梅雨前線が北上し、日本列島の真上に停滞するようになる。沖縄方面では太平洋高気圧の勢力圏内に入る。
<天候解説>
沖縄方面は梅雨明け秒読み態勢に入る。それ以外の地方は梅雨前線の影響を受けて雨の降りやすい天気が続く。特に九州、四国および日本海側の各地では大雨に注意が必要。
気温は関東以北の地方を中心に平年より高め。南からの暖かい空気が入る影響だ。湿度も高く、非常に蒸し蒸しした陽気の日が多くなる。
<ウェザーMDのポイント>
沖縄地方が梅雨明け秒読みになるのに合わせて、いよいよ九州~東北でも本格的な梅雨前線末期の集中豪雨頻発の時期が到来する。特にこの時期は、西の方から流れている雨雲が海から真っ先に上陸する九州~東北にかけての日本海側の地方で、豪雨被害が発生しやすい。
地元自治体の作成するハザードマップで、土砂崩れあるいは浸水害の発生しやすいエリアを、改めて確認しておきたい。また保存食、飲料水、乾電池などといった防災関連商品も、専用のコーナーを設けて訴求すると需要が喚起しやすくて良いだろう。家屋修繕用品、清掃用品、衛星用品なども準備しておきたい。
食品部門では、陽気が非常に不快な状態になることから、爽快感が得られるようなのど越しの良いもの、食感なめらかなものが好まれるので意識して多めに品揃えしておこう。
<By 常盤勝美>