Jul2週/日本海側でも大雨に警戒 Jul3週/梅雨明け発表のタイミング見極めを
●7月2週(7/5~7/11)の天候予測とMDポイント
日本海側でも大雨に警戒
<概況>
梅雨前線は本州付近に停滞するが、太平洋高気圧が西日本方面で順調に勢力を強めており、西日本では梅雨前線が朝鮮半島~日本海沿岸部付近まで北上する。北海道では週の後半はオホーツク海高気圧の勢力圏内に入る。
<天候解説>
沖縄~奄美方面では夏空が続く。また九州南部でも週後半にかけて梅雨明けを思わせる夏空が続くが、週末は一旦雨雲が南下し、天気がぐずつくようになる。
北日本は週前半はすっきりしない天気の日が多いが、週後半は時折日差しも見られるようになる。
それ以外の各地は基本的に梅雨前線の影響でりや雨のぐずついた天気が続く。雨雲の中心は日本海側なので、強い雨に注意が必要なのは主に日本海側だが、太平洋側でもこれまで降り続いた雨で地盤が緩んでいるため、ちょっとした雨でも土砂災害が発生するおそれがあり、決して油断できない。
気温は北日本で平年並みか高め。それ以外はおおむね平年並みだが、日差しが少なくやや低めの日もある。
<ウェザーMDのポイント>
大雨の中心は日本海側にシフト。太平洋側だけでなく、日本海側の各地も長雨や短時間強雨による大雨に警戒を。7月のこの時期は毎年といって良いほど、集中豪雨による甚大な災害が発生している。それが日本のどこで起こっても不思議ではないことを認識しておいていただきたい。
気温傾向については、北日本で蒸し暑さが続くものの、それ以外の地方は、この時期としてはまだ暑さは控えめ。アルコール+多少のおつまみだけでは少し食べ足りなさを感じるくらいの陽気。引き続き中華や洋食など、多少のボリュームを感じさせるものあるいは小腹を満たすような小鉢やちょっとした菓子類などがあると喜ばれるだろう。
●7月3週(7/12~7/18)の天候予測とMDポイント
梅雨明け発表のタイミング見極めを
<概況>
西から梅雨前線はさらに北上傾向。どこまで北上するかは不透明だが、週後半は梅雨前線は東北地方方面まで北上する可能性がある。
<天候解説>
南西諸島方面は引き続き夏空。九州北部から関東にかけては少なくとも週前半は梅雨空の日が多いが、週後半は梅雨前線の状況次第。太平洋高気圧の勢力の強まり具合にあわせて梅雨前線がどこまで北上するかによる。関東甲信以西では、早ければ週半ば以降、晴天が続くようになる。北陸以北はまだすっきりしない天気の日が多い可能性が高い。
少なくとも梅雨明けを示唆する兆しが見え始める頃なのでこまめに天気予報のチェックをしよう。
気温は全般に平年並み。とはいっても平年値の更新によって昨年までと比べて平年並みの水準が高くなっている影響もあり、「平年並み」でも陽気は厳しい暑さと考えられる。
<ウェザーMDのポイント>
梅雨明けの平年日が迫っている。まだ断定的なことは言えないが、この期間中に関東甲信以西で梅雨明けが発表される可能性も、なくはない。毎日11時に気象庁から発表される週間予報をこまめにチェックし、気象庁から梅雨明けが発表されるタイミングを早い段階からある程度把握しておきたい。
梅雨明け直後は急に厳しい暑さが継続するため、まだそれほど暑さ慣れしていない体には非常にこたえる暑さとなる。熱中症発症リスクが大きく高まるため、スポーツ飲料や塩分チャージ系の商品、冷却ジェル、ボディシートなどを、タイミング良く売り込み強化できるように準備しておきたい。
食料品部門でも、飲料やアイスクリーム、スタミナ系食材など需要の集中に対応できるように発注を強化したい。
もちろん、まだ梅雨明けが先にのびる可能性も十分考えられる。不意に台風が発生した場合などは状況が大きく変化することもあることも、念のため頭に入れておいていただきたい。
<By 常盤勝美>