Jul3週/一気に梅雨明け発表へ Jul4週/程よい猛暑が続く
●7月3週(7/12~7/18)の天候予測とMDポイント
一気に梅雨明け発表へ
<概況>
本州上に停滞していた梅雨前線は弱まりながら日本の東海上に達し、太平洋高気圧が一気に勢力を北に拡大する。日本列島をすっぽり覆うようになる。ただし、上空にはちょっとした寒気が入る。
<天候解説>
週の初めはまだ梅雨前線の雨雲が残り、雨の降るところがあるが、基本的には晴れやすい天気が続くようになる。順調にいけば九州北部から東北地方にかけて、今週一気に梅雨明け発表となりそう。全般に平年よりやや早め、昨年より3週間程度早め。
ただし上空寒気の影響で大気の状態が不安定。変わりやすい天気の所も多い。朝は晴れていても午後は激しい雷雨に見舞われる可能性があるので注意が必要。
また、週後半から週末の西日本の太平洋側各地では、南からの湿った空気が入りやすく、変わりやすい天気となる。ひょっとしたら小さな熱帯低気圧が発生して西日本方面に接近する可能性もある。
気温は北日本で平年より高め。東日本~西日本、南西諸島では平年並み。上空寒気の影響で、最高気温が35℃を越える猛暑となるところはそれほど多くない。
<ウェザーMDのポイント>
九州北部以北でも梅雨明け発表秒読み段階。晴れて暑い陽気が続くため、熱中症危険度が高まる。対策商品やスタミナ系食材の展開強化を忘れずに。
ただし、今週は大気の状態が不安定となる日が多く、急なにわか雨雷雨に見舞われやすい日が多い。雨雲の動きをこまめにチェックしながら店舗周辺に強い雨雲がやって来るかどうかを確認しよう。
また雨が予想される場合はいつ頃降り出し、いつ頃降りやみそうかを見極めて、値引きのタイミングや値引き幅の調整を。午後の雷雨でも16時頃までにやむ可能性が高いなら、無理して値引きを急がなくても夕方には客足が普段どおりに回復することが十分考えられる。
●7月4週(7/19~7/25)の天候予測とMDポイント
程よい猛暑が続く
<概況>
日本付近は太平洋高気圧に覆われる。西日本の南海上に熱帯低気圧あるいは低圧部が発生する可能性がある。
<天候解説>
基本的には全般に夏空の広がる日が多い。ただし南からの温かく湿った空気や、上空のちょっとした寒気の影響で西日本中心に変わりやすい天気となる日が多い。
気温は北日本でやや高めの可能性があるがそれ以外はおおむね平年並み。平年並みと言ってもこの時期は気温が33℃前後まで上がることがあるので、猛暑であることに違いはないが、程よい猛暑。
<ウェザーMDのポイント>
この時期から8月上旬にかけてが、1年の中で最も暑い時期。東京における高温の記録である39.5℃は、2004年の7月20日に観測されている。
衣料品であれば夏物クリアランスを加速させたい時期だが、近年長引く残暑の影響で夏物商戦も後ろに長引いているため、夏物を早めに処分するのではなく、残暑対策用のアイテムにシフトするという考え方のほうが今の気候に適しているかもしれない。
食料品については引き続き暑さ対策、熱中症対策、スタミナ食材中心。もしこの期間熱帯低気圧あるいは台風が接近ということになれば防災用品、保存食、飲料水などの売り込みも強化したい。いずれにしても、南西諸島以外の地域でも本格的な台風シーズンに突入するので、今後10月中頃までは台風がいつ発生して、いつ日本に接近しても迅速に対応できるよう、段取りを改めて確認しておきたい。
<By 常盤勝美>