Jul4週/南西諸島、台風の影響を長期間受ける Jul5週/日本の南と東の海上がやや賑やかに
●7月4週(7/19~7/25)の天候予測とMDポイント
南西諸島、台風の影響を長期間受ける
<概況>
九州から北海道にかけての地域は太平洋高気圧に覆われるが、南西諸島方面には台風6号が接近。動きがやや遅く、南西諸島を東から西へなぞるように進む見通し。
<天候解説>
台風6号の外側を回る風が四国や九州の東向き斜面に当たるため、週の初めは四国や九州南部で変わりやすい天気となる。徐々にそれも解消し、九州~北海道の各地ではおおむね晴天が続く。上空寒気の影響もだいぶ弱まるため、期間中、にわか雨や雷雨の規模は小さい。
南西諸島では台風6号の直撃を受け、しかも動きが遅いため影響が長引く。本島地方では20(火)頃から週後半にかけて、先島諸島方面では21日(水)頃から週末にかけて、雨風強く、荒れた天気が続く。長期間の雨による土砂災害、浸水害に厳重警戒を。
気温は南西諸島で低め。日差し少なく雨の降りやすい天気が続くため、気温があまり上がらない。それ以外の地方では、台風が太平洋高気圧の勢力を強める形になるため、平年よりやや高め。
<ウェザーMDのポイント>
南西諸島では台風直撃に備えた防災対策を。影響が長引くおそれがあるので、天気が荒れる前にまとめ買いを想定した売り方をしたい。また南西諸島以外でも顧客の防災意識が高まるため、「沖縄方面に台風接近中」というPOP掲示とともに防災用品の展開し、購買意欲に対応したい。
梅雨明け直後、厳しい暑さが続くということで、年間の中でも最高レベルに熱中症リスクが高まる。スポーツドリンクや塩分補給系商品の積極的な訴求をしよう。
また、西日本を中心に急な厳しい暑さにより体の疲労がたまり、夏バテしやすい状況となる。その対策としてスタミナ系食材の展開もしっかり強化を。
●7月5週(7/26~8/1)の天候予測とMDポイント
日本の南と東の海上がやや賑やかに
<概況>
太平洋高気圧の軸が少し北にシフトし、日本の南海上は雨雲がわきやすい(小さな熱帯低気圧が発生しやすい)状態となる。その中の一部が日本の東海上を北上する見通し。
<天候解説>
日本の南の熱帯低気圧群および日本の東海上を北上する熱帯低気圧が、どれだけ天候の影響を与えるか、現時点では不透明。ただ関東以北の太平洋沿岸部は週前半を中心に雲の出やすい天気となる可能性がある。
南西諸島も引き続き変わりやすい天気。それ以外の地方は晴れ間の見られる日が多いものの、にわか雨、夕立が起こりやすい状況となる。
気温は週前半北日本中心にやや高め。週後半は西日本でやや高めとなる可能性。湿度も高く、ベトベトした陽気。
<ウェザーMDのポイント>
日本周辺の熱帯低気圧の動向がまだ判然としないが、この期間も引き続き全国的に防災用品の展開を強化しよう。
28日(水)は、土用の丑の日。天気の読みが難しいところだが、晴れ間の見られる日が多く、猛暑傾向が続いていることを想定して、スタミナ系食材も、年間ピークレベルの売り込み強化を。
昨年の今頃はまだ梅雨期間中で夏物の売れ行きも少し物足りない状況だったため、昨対比の数字で見る場合、合格点レベルの数字は相当、高得点である必要がある。
<By 常盤勝美>